■ 愛子さま、初めてのお正月


愛子さまを見つめられる雅子さま=8日午前11時55分、宮内庁病院=代表撮影

(12/8)雅子さま愛子さまご退院・8日ぶり東宮御所に

 皇居内の宮内庁病院で長女、敬宮(としのみや)愛子さまを出産した皇太子妃雅子さまは8日正午前、敬宮さまとともに退院された。白い産着にくるまれた敬宮さまは、雅子さまの腕の中、安心しきった様子ですやすやとお休みになっていた。宮内庁によると、退院時の体重は誕生時より34グラム増えて3136グラム、身長は同じ49.6センチで、母子ともにきわめて健康という。

 雅子さまは正午すぎ、皇太子さまに付き添われて住まいの東宮御所(東京・元赤坂)に戻られた。雅子さまは11月30日に入院して以来、8日ぶりの帰宅。東宮御所では既に子供部屋の新設などの準備を済ませており、ご夫妻は敬宮さまを加えた親子3人で新生活を始められる。

 正午前、敬宮さまを両手でいとおしそうに抱いて宮内庁病院の玄関を出られた雅子さまは、白いスーツ姿。ふさふさとした黒い髪の敬宮さまは、あどけない顔でぐっすりとお休みになっていた。玄関前には主治医の堤治・東大医学部教授らが見送りに出、皇太子さまと雅子さまはスタッフの1人ひとりに言葉をかけ、労をねぎらわれた。

 東宮御所に向かう車の後部座席にはベビーシート(新生児向けチャイルドシート)を装着。ここに横たわる敬宮さまをはさんで右に皇太子さま、左に雅子さまが座られ、車は半蔵門から外へ出た。

 新宿通りを直進し東宮御所正門へ。沿道には大勢の人々が繰り出して敬宮さまの誕生を祝った。この間ご夫妻は車の窓を開けたまま、終始笑顔で人々に手を振られた。

 雅子さまは9日に38歳の誕生日を迎えられる。関係者によると、誕生日前日の8日に退院し、東宮御所に戻られることは、ご夫妻の強い希望で、「親子3人水入らずでその日を過ごしたいという思いを持たれていた」という。

 皇太子さまは8日午前、雅子さまと敬宮さまを迎えるため宮内庁病院を訪問された。出産までの間、雅子さまの検診には必ずつき添い、雅子さまを励ましてきた皇太子さまは、この日も1時間近く、退院までのひとときを病院内で過ごされた。

 同日午後には、皇太子さまが出産と命名の儀に携わった関係者約60人を招き、東宮御所で茶会を開かれる。雅子さまは退院したばかりのため同席しないが、皇太子さまが関係者の労をねぎらわれる。


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