■ 愛子さま、初めてのお正月


皇居・二重橋前を訪れ、日の丸を振って雅子さまの無事な出産を願う夫婦=1日朝〔共同〕

(12/1)祝賀の記帳一番乗り目指す人も・皇居前広場

 皇太子妃雅子さま(37)の入院から一夜明けた1日朝の皇居前広場。冬の青空が広がり、ふだんの週末と同じようにジョギングする人や観光客が行き交う中、二重橋をバックに日の丸を持って記念撮影する若者グループや、出産を祝う記帳の一番乗りを待つ人もいた。

 観光で来たカナダ人男性(32)は「きょうがそんな特別な日とは知らずに来たよ。もうすぐここはお祝いに来る人でいっぱいになるんだね」と目を丸くした。

 出産の翌日から始まる祝賀記帳の入り口となる坂下門では、東京都港区の稲村宏史さん(66)がジャンパーを路上に敷いて座っていた。「昨日の深夜から一番を目指して待っています。昭和天皇が亡くなった時の記帳も一番だったので」と話していた。

 東京都目黒区の雅子さまの実家では午前7時すぎ、母親の小和田優美子さんが宮内庁病院へ見舞いに出向くため玄関先に姿を見せた。ベージュのコートに茶色のマフラー姿。迎えのハイヤーの運転手に「おはようございます」と声を掛け、やや緊張した表情で後部座席に乗り込んだ。

 自宅前には報道陣約50人が詰めかけ、警察官も10人前後が警戒に当たるなどものものしい雰囲気。近くに住む湊政衛さん(67)は「やっとこの日が来たという感じですね。近所の人はみな喜んでいます」と笑顔で話した。

 皇太子さまは午前8時半前、臨時に泊まった御所から宮内庁病院へ。晴れがましい表情でにこやかに会釈した後、主治医の堤治東大教授と言葉を交わしながら病院内に入った。〔共同〕


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