■ 愛子さま、初めてのお正月


賜剣の儀で天皇陛下から賜った剣を宮内庁病院へ運ぶ古川東宮大夫(1日午後4時35分、皇居の宮殿西車寄)=代表撮影

誕生後の儀式

 皇太子ご夫妻にお子さまが誕生されたのを受け、皇室ではお子さまの健やかな成長を祈願する伝統の儀式が続く。



▽賜剣(しけん)の儀=1日 天皇陛下が使者を通じてお子さまに守り刀を授けられる誕生後初の儀式。守り刀は皇太子さまがご覧になった後、宮内庁病院でお子さまのまくら元に添えられる。

▽浴湯(よくとう)の儀=7日 宮内庁病院で女官に抱かれたお子さまが産湯を使われる際、浴殿の外に並んだ装束姿の諸員のうち、読書(とくしょ)の役が日本書紀の一節を朗読し、鳴弦(めいげん)の役が掛け声とともに弓の弦を引き放つ。悪魔を祓(はら)い、健やかな成長への願いが込められた儀式。

▽命名の儀=7日 陛下の命名による名前を大高檀紙(おおたかだんし=和紙)に記した名記が、宮内庁病院でお子さまのまくら元に添えられる。幼少時の称号(宮号)や、持ち物などに名前の代わりに記される「お印」も決まる。

▽皇統譜登録=8日か9日 官報での告示を受け、皇室の戸籍に当たる皇統譜に誕生日や名前が記載される。

▽賢所皇霊殿神殿(かしこどころこうれいでんしんでん)に謁(えっ)するの儀=誕生から50日以降 一般のお宮参りに当たり、お子さまが雅子さまとともに初めて皇居の宮中三殿に拝礼される。

▽お箸初(おはしぞめ)=誕生から120日前後 一般のお食い初めに当たり、お子さまにお箸初の膳(ぜん)を供する。丈夫な歯が生えることを願う儀式。


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