■ 愛子さま、初めてのお正月


雅子さまが女児を出産され、感想を話す小和田恒、優美子夫妻(1日午後6時25分、宮内庁)=代表撮影

(12/1)小和田夫妻、初孫に笑み

 「ほっとしている」「かわいらしい赤ちゃんでした」。雅子さまの父親、小和田恒さん(69)、母親の優美子さん(63)は1日夕、宮内庁病院の雅子さまとお子さまを見舞った後、同庁内で記者会見し、抑えた口調の中にも喜びを隠せない様子だった。

 報道陣から感想を求められた恒さんは「内親王さまがお誕生されましたことを、大変おめでたいと心からうれしく思っています」。初孫については、「(母子ともに)2人とも健やかでした。順調な安産だと聞き、お目にかかると大変お元気だった」と話した。

 雅子さまにはどんな言葉を掛けたのか、との質問には「無事に今日の安産の日を迎えることだけを念じていた。そういう率直な気持ちを申し上げました」と、満面の笑みを浮かべて答えた。

 一方、優美子さんは言葉は少ないながらも「かわいらしい赤ちゃんでした」と喜びを表した。この日朝から宮内庁病院に駆け付け、雅子さまの出産を見守った疲れなどもあってか、緊張した表情で、涙を浮かべる場面もあった。

 41年前の皇太子さま誕生の際には、皇后さまの両親、正田英三郎さんと富美子さん(ともに故人)も「こんなうれしいことはありません。両陛下、皇太子さま、ともにお喜びのことと存じます。健やかに成長されることをお祈りします」と語っている。皇室の将来を担う孫の誕生。その重みをかみしめるような言葉だった。

 小和田さん夫妻にもそんな思いがあったのだろうか。4月に懐妊の可能性が発表されて以来、恒さんは記者会見などで「どうか静かに見守ってほしい」という言葉を繰り返してきた。優美子さんは公の場に出ることもなく、静かに「この日」を待ち続けた。


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