■ 愛子さま、初めてのお正月


女児を出産された雅子さま。写真は30日、宮内庁病院に向かわれる雅子さま(代表撮影)

(12/1)雅子さま、女児をご出産

 皇太子妃雅子さま(37)は1日午後2時43分、皇居内の宮内庁病院で女の子を出産された。宮内庁によると、身長49.6センチ、体重3102グラムで、母子ともに健康。ご結婚から8年半、皇太子ご夫妻にとって初めてのお子さまであり、天皇、皇后両陛下には秋篠宮家の眞子さま、佳子さまに続き3人目の孫となる。名前は皇太子ご夫妻の意向を踏まえ、誕生7日目(6日後)に行う「命名の儀」で天皇陛下が授けられる。

 出産の報告は宮内庁の羽毛田信吾次長が湯浅利夫長官、侍従らに連絡、直ちに天皇、皇后両陛下に伝えられた。天皇陛下は「無事に生まれてよかった。関係者の労をねぎらってほしい」と話された。皇后さまは少し涙ぐまれ「両殿下にお祝いをお伝えください。東宮妃(雅子さま)はお元気でしょうか」と気遣われていた。

 30日深夜に宮内庁病院に入院されて以来、雅子さまは病棟二階の皇室専用病室で安静に過ごしていたが、1日昼に陣痛が始まり、同日午後零時40分に分娩(ぶんべん)室に入られた。同病院での8回の定期検診に毎回つき添われた皇太子さまは、出産の瞬間を病院内で待たれた。女の子が誕生した後、側近の東宮侍従に「母子とも健康であることに安どし、うれしく思っています。今後は2人で相談しながら子供の幸せを祈りつつ、成長を見守っていきたい」と喜びの言葉を託されたという。

 お子さま誕生を受け、天皇陛下が守り刀を授けられる誕生後初の儀式「賜剣(しけん)の儀」が1日午後4時半から、皇居内の宮内庁病院などで行われた。

 天皇陛下から贈られた白さや直刀守り刀は、皇居・宮殿で勅使の渡辺允侍従長から古川清東宮大夫に手渡され、宮内庁病院へ。病院内で皇太子さまがご覧になった後、東宮女官によってお子さまの枕元に供えられた。女の子に贈られる袴(はかま)も目録で添えられた。守り刀は刀身約25センチで全長は約40センチ。人間国宝の大隅俊平氏(69)ら4人が制作した。


ご購読のお申し込み