■ 愛子さま、初めてのお正月

(12/2)元気な泣き声、病棟に響く・陛下「よかったね」

 天皇、皇后両陛下は2日午後、皇太子ご夫妻、誕生したばかりのお子さまを交え親子三代で水入らずの時間を過ごされた。陛下が「とにかく非常に元気」と喜ばれたお子さまの泣き声が、穏やかな初冬の日差しが注ぐ病棟に響き渡った。

 両陛下はこれが初めての訪問で、午後1時40分ごろ宮内庁病院に入り、約30分間滞在された。

 お子さまとの対面を終えた後、両陛下は玄関先で皇太子さまの見送りを受け、報道陣に対しても満面の笑みで会釈された。

 陛下は記者団から「ご誕生おめでとうございます」と呼びかけられると、「どうもありがとう」と応じ、さらに「かわいらしかったですか」という質問にも、「そうですね。とにかく非常に元気そうですね」と話された。

 ご誕生の報告を受けた際、少し涙ぐみながら、「両殿下にお祝いを申し上げてください。東宮妃(雅子さま)はお元気でしょうか」と語られた皇后さまは、「いい赤ちゃんでしたね」と感無量の表情。陛下も「よかったね」とうなずかれ、皇太子さまとほほ笑みあった。

 両陛下は病院を出る直前、ご夫妻のお世話をする東宮職の職員にも、「ご苦労さま」「おめでとう」とねぎらいの言葉をかけられたという。

 関係者によると、お子さまは「よく響く声で泣く元気な赤ちゃん」。皇室専用病室と数十メートルの中廊下でつながれた一般病棟でも、泣き声が聞こえてくるという。

 誕生に伴う祝賀行事が続いたこの日、雅子さまの両親、小和田恒さん(69)、優美子さん(63)も同日午前、天皇、皇后両陛下や皇太子さまに祝意を伝えるため、皇居を訪れた。

 一方、この日一般公開されていた皇居東御苑で宮内庁病院に入られる皇太子さまと行き合わせた板橋区の自営業の夫婦、堀順聖さん(68)と恵子さん(69)は「出産から一晩たち、皇太子さまの表情が安ど感でいっぱいに見えた」と笑顔で話した。


ご購読のお申し込み