東京都台東区で17日夜、スリランカ国籍の男性宝石商(33)が宝石などが入ったアタッシェケースを奪われたと110番した事件で、警視庁上野署の調べに宝石商が「宝石が売れず事務所に帰りづらかったのでうそをついた」と話していることが19日、分かった。
同署は宝石商の通報が虚偽だったと判断。実際に顔に軽傷を負っていることなどからさらに詳しい状況を調べ、軽犯罪法違反(虚偽申告)の容疑で書類送検する方針。
宝石商は当初、「催涙スプレーをかけられた」「ケースにはサファイアなどの原石約200点(約6000万円相当)や現金約30万円が入っていた」と証言。現場から約30メートル離れた路上で空のケースが見つかった。
しかし目撃者がおらず、周辺の防犯カメラにも不審者が写っていないことから、同署が追及すると話がうそだったことを認めたという。
ZAKZAK 2007/01/19