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第915回
オランダ黄金時代の光 フェルメールの小さな窓を開いて
2005/05/07 (土)21:00〜
今週のミステリーハンター
末吉 里花(すえよし りか)
1976年10月16日生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒。96年度ミス慶応。趣味は料理、テニス、水泳。中学、高校時代をニューヨークで暮らし、特技は英会話。
ファッション誌でモデルとして活躍し、現在はレポーター業を中心に活動。女優として2001年の香港映画「野狼」「パラパラサクラ」にも出演。ミステリーハンターは今回で9回目。
末吉 里花
(すえよし りか)

地図北方のモナリザと呼ばれる「真珠の耳飾りの少女」を描いた画家、ヨハネス・フェルメール。17世紀のオランダで活躍した彼の生涯は謎に満ち、その作品はわずか三十数点しか残されていません。ですが彼の描いた、狭い部屋の中の市民の日常風景には、意外にも当時のオランダが様々に映し出されていると言います。
今回、ミステリハンターの末吉さんは、フェルメールの絵に日常の1シーンが描かれた背景や、彼が光の芸術家と呼ばれる秘密、さらに絵の壁に飾られた地図を手がかりに、その小さな窓から広がる大いなる世界をレポートします! ・・・するとそこには国を作り、船を作り、国際貿易の基礎を築いた黄金時代のオランダと、驚くべき日本との関係が!? では早速取材の様子について聞いてみましょう。

Q.まるで体ごと包まれる感覚!? フェルメールを生んだオランダの光について

教会からの景色到着してから数日間は、雲りや雨の日が続いて気温も低かったので、正直、ピンときませんでした。でも取材日の後半になると、それまでとは対照的な春の陽気に。すると同じ場所とは思えないくらいの光が町に溢れていました! その場の感覚では、映像でご紹介する様子より、もうちょっと柔らかい光を受けていた気がします。というのもオランダは山がなくて、空と地面がずっと平行するように見通しがいいんです。しかもフェルメールが生まれ育ったデルフトで、高い建物といえば教会の塔くらい。だから光を遮るものがなくて、体がまるごとすっぽり、光に包まれてる感じなんです。真っ青な空に雲が出れば、その雲が風で流れたり、形が変わる様子もよく分かりました。
地平線までずっとチューリップ!また町には運河がたくさん流れているので、日が差すとその水面がキラキラ、キラキラ輝くんです! フェルメール研究家の方によると、オランダはその運河によって、空気中に含まれる水分の粒子が多く、それが反射してより柔らかな光が作り出されているんだとか。でも思っていたより晴れる日が少なかったから、その分オランダの人たちは太陽が出ると、光に対して敏感になるんじゃないのかな?


Q.17世紀頃に立てられた家で、驚きのオランダ体験!?

お宅を見せて下さったご夫妻フェルメールの絵からもその様子がうかがえるんですが、オランダの家は大抵、間口が狭くて奥行きがあるんです。今回、取材させていただいた家も、入るとすぐにリビングがあって、次に食卓、キッチン、さらにお庭が奥へ奥へと続いていて、まさに鰻の寝床のよう(笑)。それぞれの部屋の窓は、十分に光を取り入れられるように大きく作られていて、窓際にはお花や植物をたくさん飾っていました。ただカーテンをつけていないところが多いのには、ちょっとびっくり(笑)。インテリアも素敵だし、手入れも行き届いているので特に問題はないのかもしれませんけど・・・。もちろん家の中だけでなく、オランダは町のいたるところにお花が植えられていて、綺麗だし、街並みも素晴らしいですね。そんな町の様子や教会、ずーっと続く平地の先にときどき風車が見えたり、地平線が望めて、そのきれいな景色だけで「おなかいっぱい!」って気分になれました。
これが正式マナー!?今回、オランダ独特の家を見せて下さったお宅では、オランダに春の訪れを知らせるニシンをご馳走になりました。ニシンはフェルメールの絵から見えてくる、オランダの黄金時代を象徴するものでもあるんですよ。でもその食べ方がかなりワイルド! さすがに初めは抵抗がありましたが、食べたらとても新鮮で臭みもほとんどないですね。マリネされているのかと思ったらほぼ生で、骨もバリバリ食べられちゃいました。ですがその家のご主人は、ニシンが苦手らしくて、私が奥さんに教えてもらった通りに食べる様子をちょっと不思議そうに眺められてました(笑)。

Q.走り出したら止まらない、恐怖のランドヨット体験とは?

想像以上にスリリング!!ランドヨットは17世紀、とても高い値段で取引されたチューリップを、一度にたくさん運ぶために開発された乗り物で、今はスポーツとして楽しまれているそうです。そこで私も挑戦したんですが、今までウインドサーフィンとか、風を操るスポーツの経験がなかったから大変なことに(笑)。いざ乗り込んで、帆が風を受けた瞬間にはもう、グォーっていきなり猛スピード! 運転どころじゃなくて、ただキャーって叫んだまま、はるか彼方に行ってました(笑)。方向転換しようとしても、あまりに風が強くて帆の位置が変えられないし、止めることもできずに気付けば転倒!? 一度まともに風を受けると、あとはノンストップで走り続けるのみでした(笑)。地面スレスレで運転するのも結構怖くて、初めはかなり恐怖感がありましたが、段々慣れてきて「ちょっと楽しいかも?」って思い始めたところで撮影が終了。だから今では少し残念な気も!?

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