パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫

tetorayade@hcn.zaq.ne.jp


コンサルの憂鬱

2010-12-31 06:08:11 | 営業1号
カニが美味しい季節になった。日帰りのカニのバスツアー客で賑わう日本海側は、普段は寂しい町だ。

その地域で今年新規オープンした3店舗が苦戦を強いられている。このうち2店舗は同一のコンサルが担当している。

「550台の新店で1カ月半で400〜500人近くの客が消えた。こんなケースは今までに見たことがない。今までは駐車場が一杯だったが、ある日店の前を通ったら車が10台ぐらいしか止まっていなかったので、店休日かと思った」とは地元の事情通。

コンサルの指導の下に等価交換でスタートした。最初の1カ月は客を付けるために利益は度外視した。等価交換営業を初めて体験する客にすれば、勝った時の喜びは大きかった。そして、平常営業に戻し始めたら、客が消えてしまった。

等価営業では客を付けるのを無理と判断したのか、35個交換に変更したが、一度逃げた客は戻ってくることはなかった。

「台当たり20人以上の人口がいないと出店できる地域ではない。ここは12人ぐらいしかいない。コンサルならこの立地での出店を諦めさせるの本来の仕事」とバッサリ。

土地を買って上ものを建て何十億の投資である。日本海側は確かに土地代は安いが、建築コストや機械代や設備費は都会と変わらない。土地代が安い分、パチンコ人口そのものがいない。

競合店の客を全部奪うための出店だったのだろうが、思い通りの展開にはならなかった。

このコンサルが担当したもう1軒も赤字を打っている期間にも関わらず、客がどんどんいなくなっていった。

今までのやり方がまったく通用しない。連戦連敗にコンサルも青ざめてきた。一番悩んでいるのはコンサルかも知れない。

ホールオーナーは孤独だ。

そこへ恐怖心を煽るだけ煽り、そのためには「こういう方法やこういう方法があります」と提案する。

オーナーは藁にもすがる思いで「先生お願いします」。

「正月営業はMAXタイプで抜くだけ抜きましょう」とまだこんなことを指導しているとしたら完全に終わりだ。

客としてはMAXで10万円勝ちたい、という気持ちはある。MAXが面白くないのではなく、カネがないからついていけないだけである。競馬なら穴狙いで一発逆転があるが、パチンコのMAXはそうはいかない。

コンサルがどれだけ客の気持ちで普段からパチンコを打ちまくっているか? 今のご時世で客側に立てば「MAXで抜きましょう」なんてことはいえないはずだ。

最近の新装開店は1時間もすると客が減る。金額を決めて打つのでそのカネがなくなると席を立つからだ。昔の新装開店では考えられなかったことだ。

それほど客の懐具合は寂しいのに、正月営業でむしりとったら、客はどんどんパチンコから卒業していく。

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調整者が語るゲージ論 番外編その2

2010-12-30 06:21:16 | 数珠
27日の名無しさんのエントリーをはじめ、コメントいただいた皆様有難うございます。

2010年が終わろうとしているなか、今回は少しニュアンスの違った内容で進めさせていただきます。

釘調整について寄稿しようと思ったことなどを少し話します。

年々営業の現場において、釘の占める割合が薄れていってしまうと感じることに不安を感じていました。

薄れることにより、私自身が他者に比べて優位だと思うことも正直ありましたが、それだけでは僅かな仕事における成果と、自己満足でしかないと考えるようにもなりました。

打ち手やメーカーサイドからのホールでの調整への不満の声を聞く度に、たとえ数値上のシバリがあったとしても、全般的に調整力を上げないと、面白い機械は出てこないことの理由の一部にもなると思いました。

数年前であれば、調整ノウハウが脈絡と生きる土壌がパチンコ業界にはありました。

それは、メーカーの営業マンが導入時に整備することが大きかったから。

自社製品である新台をホールの領域と考えられる出玉率や数値バランスまで踏み込んで、時には責任を背負って整備していたわけです。

またメーカーの販売ネットワーク=調整ノウハウでもあった訳すから、その体制が続く限りノウハウも続いたと言えます。

ところがメーカーはある時期を境に、グレーな領域から撤退=ハンマーを置いた訳ですが、一部の販社・調整代行者を含むホールが、それを担うようになった訳です。

もちろん、完全自社調整のホールも存在してはいましたが、例えば数値が落ちない時や配布されるゲージ表通りにいかない場合のケアもありましたので、そんなホールでも影響は無いとは言えません。

やがて少しずつ業界全体の釘調整ノウハウが薄れていくことになったと思います。

経験がものを言うことも多い釘調整ですが、職位が上がることによる交替や引退、体力・視力の問題もあり、ベテランは年々少なくなります。

また簡単なゲージが増えたこともあって、ベテランからアドバイスを受けることも少なくなったと思います。

多くの先駆者たちが苦労して身に付けたノウハウが継承されにくい土壌と店舗の守秘義務や従事する調整者の少なさといった理由で、少数がごく狭い範囲でしかノウハウを語られないケースが多い。

そして判断を問う前に、次から次へと新台が導入される。

正しいを求めても辿りつきにくい性質のある釘調整ですが、自分(店舗)にとって正しいを求めることは大切だと思います。

しかしその機会がないと嘆く調整者は多いのです。

私は少しずつ視力が落ちてきて、全盛時の調整力が無いと自覚しはじめています。

ノウハウをお持ちの方は、まだまだ沢山いらっしゃる筈ですが、その声を聞く場は少ない(特にホール勤務者は)と思います。

拙い経験を書くことによって、少しでもお役にたてればという気持ちがあります。

またコメントにて議論が活性化することを望みます。

調整は本当に奥が深いし面白い。

調整をやって初めてこの業界で、一人前を自覚した方も多いと思います。

封入式パチンコの話などもありますが、その面白さを無くしては勿体ないと思うのです。

末尾になりますが、少し実務的なことを。

人間には二つの目があり、またそれぞれの目の視力も異なります。

所謂利き目というものですが、それをご存知ない方はご自身の効き目を把握されると真っ直ぐな釘に近づくと思います。

見分け方は簡単。

片手を伸ばして指で500円玉くらいの輪っかを作り、その先に少し遠くのもの両目で見て下さい。

片目ずつ目を閉じて、中心に対象物が見えた方が利き目です。

視力の強い方が、映像を捉える力は強い訳ですから、1本の釘を見た時、利きめの方が強く見えるわけです。

その結果真っ直ぐが見えるということが、いかに難しいかが解ると思います。

利き目の違うかた同志であれば、左右のずれが間逆になるので、複数で同じ台を調整する場合は、承知しておくと便利です。

利き目を知っている方は多いと思いますので、もう一つ。

眼鏡の存在もかけていない他者との見え方の違いとなります。

眼鏡があると放射状に見えるため、上部の釘は上へ、下部の釘は下へ見えてしまいがちです。

30代を過ぎて視力低下を感じる方は、一度眼鏡をかけて釘を見ることをおススメします。

ヘソの高さの見え方の違いを把握しておけば、将来的に眼鏡をしたときに役に立つと思います。

年末年始もホールで勤務される皆様には、心より声援を。

本年は大変厳しい年でしたが、来年は皆様そしてパチンコ業界に、幸多からんことを。

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パチンコに対する業界人の本音

2010-12-29 06:42:26 | 営業1号
「18歳になった自分の子供や知り合いに業界人がパチンコを勧められないようでは、パチンコ業界に将来はない。今の現状ならほとんど止めとけ、というだろう」

メーカー関係者のこの一言が非常に気になった。果たして何割の業界人がパチンコを勧めるのだろうか?

回答数は83人。

属性がこれ。

で、結果は「勧めない」が42%。1回ぐらいならという消極的な勧め方も含めて、一度は体験してみてもいいのではないか、という答えが51%だった。

7〜8割が勧めない、となれば末期症状ともいえるが、業界が変われば、まだ生き残れる可能性を秘めている、ということか。

では、具体的にその理由に迫ってみよう。

まずは、勧める意見から。

私は業界に携わってますし節度を守って遊ぶなら、止める必要は無い。 是非パチンコで遊んでほしい(ホール)

自分の仕事がどんなものか知ってもらいたい(ホール)

パチンコほど素晴らしいものはない。ただし付き合い方による(ホール)

興味があり、かつ本人の可処分所得の範囲内であればパチンコであろうと競馬等であろうと構わない。何に金を使うかだけであるから、無理なローンを組んでまで例えば高額な車を買うほうが異常(ホール)

自分の仕事を理解してもらいたいから。また、一つの社会勉強になると思うから(メーカー)


自らが携わっている仕事に誇りを持っていれば当然こういう意見になる。

一番多いのは何事も経験して、それから自分で判断すればいい、という意見だ。

取りあえず、パチンコの仕組みや打ち方、利益の出し方等々を教えて、それでも打ちたいなら打たせます(ホール)

社会勉強として1度くらいなら・・・(ホール)

「やりたい」と言ってきたのだから、完全にシャットアウトしてしまうといつまで経っても「やりたい」まま。 アルバイトで自分自身で稼いだ給料が振り込まれたその日に打ちに行かせて上げれば、3ヶ月(給料日3回目)で近寄らなくなると思っております。 今の状態では、そう判断してしまいます(ホール)

最初からやりもしないのに止めるのはどうかと。何事も経験だと思います。人生を踏み外しそうになった時にはサポートする。そうでなければ自己責任の上でやるか飽きるかなど道は色々。パチンコという産業があり、その娯楽に興じる人もいるし、そこで働く人もいるという事実がある以上、むげに止める事もないと思います(メディア)

なんでも早く覚えたほうが自制心を持つことが出来るようになると思うから。中高年で覚えると熱くなり止まらなくなる(メーカー)

経験してから判断するべきだと思います(ホール)

経験することが必要と思うから(メーカー)

何事も体験は必要と考える(その他)

酒やタバコと同じで、遣りすぎは体に悪いが得るものもある。パチンコも同じ。ストレス解消にもなるし借金まみれになる可能性もある。”ほどほどに遣る”という結論を自分で導きだせる大人になって欲しいですね・・・(ホール)

何事も経験だと思う。自分の収入での範囲であれば、お金の大切さを知るキッカケにもなるかもしれない。その後のめり込もうが、やめようが、本人の自己責任なので、言葉を選ばなければ、いいんじゃない!ぐらいです(ホール)


さすがに、ストレス解消になって、こんなに健全で楽しい娯楽はない、というような積極的にパチンコを勧める意見は少ない。ここに今のパチンコ業界が抱えている問題が潜んでいる。

では、勧めないとする意見を見てみよう。

絶対勝てはしないから(ホール)

時間の無駄(業者)(ホール)

時間を有効活用してほしいから(ホール)

お金がもったいない(メーカー)(ホール)

現状のP業界のありさまが理由です(ホール)

ホールの環境はまだよいとは言えない。ギャンブルですから、手を出してほしくない分野です(ホール)

ギャンブルを子に薦める親はいないでしょう(ホール)

自分の子供には、この業界に関わって欲しくない(ホール)

世間的に好感をもたれないから(ホール)

情報弱者で下流の人間をターゲットにして利益を上げているビジネスモデルの一つがパチンコです。わが子をそのように育てたつもりはないので、大丈夫とは思いますが。サラ金勤務のお父さんが、子供にサラ金で金を借りることを勧めないのと同旨です(ホール)

自分が、パチンコ・スロットにて身を滅ぼしかけ、立ち直り今の立場に上がるまでに苦労をしたから、子供に同じ道は歩かせたくないと思う(ホール)

ギャンブルは出来れば、してほしく無い。悲しいですが、今のぱちんこは、娯楽領域を完全に超えてしまっている(ホール)

自分が面白くないものを勧めたくない(ホール)

負ける率が今はとてつもなく高いから。パチンコは好きだから何とか残したい文化だけど、今のままならなくなってしまえと思う(ホール)

生活に余裕のある所得者層の娯楽でしかない。それ以下の層には時間もお金も浪費するギャンブルでしかない。そんなものを勧めるわけにいかない。 あくまでも本人の自己責任だろう(ホール)

勧めません。お金と時間の使い道、もっともっと楽しみ方があるから。娘が高校を卒業したあと、ある日、一緒にパチンコに行きました。少し勝ち、父娘の楽しい時間を過ごせました。が、娘はまた行きたいとは思わない。つまらないと言ってました。興味ないと思ってくれてホッとしたのが正直な気持ち(ホール)

知り合いであれば、ほどほどにやれと言う。自分の子供に対しては、今の収入と世況ではぶん殴ってでも止めると思う。パチンコ=悪とは思っていないが、パチンコを含むいわゆるギャンブルは金持ちの道楽である。時間消費型レジャーへの転換と言われて久しいが、はじめから中流階級以上向けの時間消費型レジャーではなかっただろうか。バブルのおかげで国民そろって金持ちの時期があったから、そこでみんな麻痺してしまったのだろう。それを理解出来なかった人間が、ギャンブルにはまって不幸になる(メーカー)

お金がかかるので・・・ 時間に対してのお金の価値が見合っているとは思えませんので、勧めません。むしろ反対意見を述べます。子供は多角的な見方ができないので、情報として業界で働く以上はネガティブな部分も伝えます。それを踏まえ、自分が稼ぐお金の価値を考えたうえで、本人がパチンコに使うのは仕方ないとは思います(メーカー)

金銭感覚が狂う(メーカー)

続けるにはお金がいくらあっても足りない。自制心の足りない子なら、間違いなく行ってはいけない。使う金額に対しての中毒性は高く、娯楽性は少なすぎる。小遣いの少ないorほぼ無い現代の子なら、生活向上につながる方に使ったほうが良い(メーカー)

本来なら「借金しない程度に気分転換なら・・・」と言いたいところだが、一度勝てば大負けするまで最初は止められないだろうから(メーカー)

今現在では、MAX機で抜く事、出玉を如何にして削るかなど考えているホール経営者しかおらず、本来の遊戯性を失っている機械台しかないため(業者)

人生を破滅に追い込むから(業者)

パチンコが悪いとわ言わないが出来れば違う事に時間とお金を使って欲しい(業者)

基本的には依存症に頼る業界ですので、遠慮したいのが本音です(業者)

国営ギャンブルでさえも勧めようと思わない。R18指定のモノを勧めるか、勧めないかの質問は酷である。タバコもお酒もそうであるように(メディア)

−になる事はあれど+になる事はありませんから(メディア)


勧めない理由の大半は、パチンコはおカネがかかりすぎること。ただ、おカネがかかりすぎるのは今に始まったことではない。20年以上前から5万、10万のおカネを持ってパチンコをしていた人は少なくない。

長年それを見続けていると時間とおカネの無駄に思えてくる。中には人生を狂わせたお客もいるだろうから、自分の子供にはそうなって欲しくない、という本音が覗く。

業界が衰退していく理由の一つに挙げられるのが等価交換営業。パチンコ本来の交換差益で玉を出す営業ができなくなった。お客にすれば、勝った時の金額が大きいので、どうせ負けるのなら等価の店を選ぶのは自然な成り行き。

遊べるはずの1パチですら、利益確保のために、釘を閉めて遊ばせてくれない店も多い。そこへ持って来て1パチも等価の競争でますます遊べない。

等価交換営業を最初にやったオーナーは、店内で客同士の玉の売買を止めさせる方法として考え出したのが等価交換だった。等価ならその意味合いがなくなる。

それがいつしか、他店との差別化のために使われるようになり、マルハンが積極的に推進して行った。

ところが、12月に入って関西地区の貝塚堤店と東大阪店、和歌山湊町店、法隆寺インター店を33個交換に変更した。採算性があまりよくない店舗を実験的に行っているようだ。

マルハンもダイナムの信頼の森のように2つのブランドを持つことになるのだろが、この路線変更は業界のオピニオンリーダーがやるから意味は大きい。

4円等価を望む客がいることも事実だが、その数は確実に少なくなっている。全店が4円等価で行ける時代ではなくなってきている。

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穴開きコインのニーズは?

2010-12-28 06:16:38 | 営業1号
他店コインの持ち込みを防ぐために試行錯誤が繰り返された。古くは画像処理技術を使ってコインの図柄を判別する装置をスロットの筐体に取り付けるものがあった。

次にコインに色を付ける方法が検討されたが、耐久実験でどうしても塗装が剥がれてしまい、実用化には至らなかった。

そこで登場したのがこの穴開きコインだ。他店コインは一瞬にして分かる。


他店コインだけでなく、店舗内で20円と5円コーナーのコインを区別するのにも使われている。

導入店舗では他店コインの持ち込みが減った、とされている。

既存のコインにも穴を空けられる。

ホールのニーズとしてはどの程度あるのだろうか? 現場の声をお伺いしたい。

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数珠さんの寄稿に期待をよせて

2010-12-27 06:46:16 | 名無し
先日、忘年会が有り、元店長など業界人が多く参加していました。
その時に話題になったのが、数珠さんの寄稿の話。

「あれはおもしろいね」

「他のブログでは掲載できない内容」と皆さん絶賛していました。

業界人でも、釘調整に熱心な人ほど、あの内容はおもしろいと感じると思います。

釘調整に対する最近の傾向は、釘はそんなに重要ではないと話す人もいます。

釘調整信者を馬鹿にする人もいるようです。

だから、釘調整談議をする人も少なくなりました。そんな時に、数珠さんの寄稿が始まり、その記事内容について、他の店長さんたちと釘調整談議が始まる事も多くなりました。

確かに、今のホール運営は、釘が上手でも、稼働が直ぐに上がる訳ではありません。

元店長がいつも話している様に、合わせ技の集合体がホール運営に必要なのは分かっています。だから昔のように、釘の重要性の割合が低下しているのも確かですね。

でも釘が上手なほうが良いに決まっていますから、私は少しでも釘が上手くなりたい。そんな私は、数珠さんの寄稿内容は、本当に勉強になります。

画像を撮影して記事を書くのは、想像以上に大変だと思います。
先日の寄稿で、液晶部分を外した画像がありましたが、どれだけ時間を要したのか、と元店長とも話題になりました。だから数珠さんには心から感謝をしたいのです。

昨今、釘調整を語れる人材が少なくなっています。

本部長クラスの人でも、部下に細かく教育が出来ない時代です。

そんな時代に数珠さんの釘寄稿は貴重です。

数珠さん、大変な作業だと思いますがこれからも宜しくお願い致します。

最近の経済状況の影響もありますが、ホール運営にある影が見えてきています。

それは従来の運営手法が崩壊の危機に瀕している事です。

大手ホールの既存店では、大幅に稼働が低下しているケースも散見されます。

元店長の記事にも書いていましたが、マルハンの一部の店舗が3円交換店に転換した事も、それらの影響があるのではないでしょうか?

マルハンさんに限らず、中堅チェーンのホールでも、同じ状況が見られます。

新台を最速で導入しても、一週間を待たずに空き台が目立ちます。

大手が推進してきた「地域最速」「最大台数」という手法が役に立たなくなって来ています。

大手コンサルが入っているホールも同様です。

そんなホールの釘を見ると、雑な調整が目立つものです。

釘が雑だから稼働が悪いとは言いませんが、その雑さが他のホール運営の項目が影響をしていると思うホールも視察をして感じることもあります。

心の乱れは生活の乱れが影響すると言いますが、釘の乱れはホール運営の乱れになると思います。

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長袖Tシャツを発売したさくらコーマス

2010-12-26 06:08:01 | 名無し
私は東京の府中市に住むパチンコファンです。

元店長さんが時々取り上げていた「I ♡ 府中」Tシャツの続報です。
元店長さんが寄稿できない様なので、私がご報告します。

先日、新しいシリーズを発売していました。今度は「長袖Tシャツ」の発売です。

客の私が心配するのも変ですが、これって、売れるの?

このホールは、チャレンジ好きなのでしょう。結構、オリジナル製品を作ってますね。

しかも地元密着型です。

府中駅周辺は、「さくらコマース系」の4店舗と「金馬車府中店」の5店舗しかありません。

以前は他社のホールもありましたが、小さいせいか閉店しています。金馬車が開店するまでは、さくらの独占状態でした。

府中駅周辺には、東京競馬場があったり、多摩川競艇場までの直通バスが出ていたり、ギャンブルの街というイメージが強いと言えます。

元店長さんが時々、さくらのことを取り上げていましたが、このチェーンの特徴は、4店舗あるホールにそれぞれ個性があると思うところでしょうか。

府中以外の店舗(小平に2店舗、亀有と横浜)もあるみたいですが、行った事はありませんので特徴は分かりません。

最近は本社ビルの中にあるホールの1パチを増台する計画の様です(この記事が掲載される頃は、増台しているかも知れません)。

その店舗の1パチはいつも大勢のお客さんがいます。しかし、4パチは平日はどの店舗もお客さんも少ないです。

平日はそんな感じなのですが、この府中4店舗の強いところは、土日のお客さんが大勢いる事です。

競馬場の関係もあるかも知れないですね。

客から見た感じは、常連の多さに強さの秘密があると思います。各店舗にヘビーな常連が本当に多いですよ。

どうしてヘビーな常連が多いのかは、お店の姿勢に現れていると感じます。

地元民向けのTシャツを作ってしまうことにもそれが見てとれます。

だって、どうみても、飛ぶように売れているようには見えないのに、長袖版のTシャツまで作ってしまうのですかね。

多分府中市民は、さくらコマースのパチンコ店を受け入れていると思います。

府中市の美化日には、必ず朝から大勢の清掃部隊を派遣していますし、大きな市内の行事にも積極的に参加をしています。

昔、府中の駅前には大きなスーパーは、さくらコマース直営の店しかない時期もありました。だから余計、市民は親しみを感じているのでしょう。

最後に一言書くと、ホールの出玉は、可もなく不可もなくです。

パチンコファンとしてはもう少し出して欲しいですね。

金馬車と出玉で争って欲しいものですが、金馬車もさくらに合わせている感じです。

この街にマルハンとかの有力店舗が進出してきて欲しいですね。

隣の駅にガイアがありますが、影響力はありません。

以上です。

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調整者が語るゲージ論その7

2010-12-25 06:25:48 | 数珠
調整ゲージに正解はないということは、叩かれたすべてのゲージに正誤があると言えないことでもあります。

私は様々なホールで新台調整の場を見た経験がありますが、ゲージのピッチだけではなく、調整道具(材質の異なるハンマー、調整棒や板ゲージ、玉ゲージ等多種多様)の違いを見て正解というものは、環境に応じて変わるということを学びました。

調整する人間も本当に様々です。昔は目ゲージで命の開け閉めをする人や調整棒を器用に使いこなす人などバラエティに富んでいました。

そういう人たちの影響が、後の調整に役立っています。

そこで学んだことは、調整で正解を得るための答え(基準)は、状況、人に依ってそれぞれで、それを第三者に納得させるのは「難しい」ということです。

必ずしも結果オーライが良いとは思いませんが、客観的な物差しをもっていても、結果が伴わなければ、却下される現実を見てきました。

特に新台調整は一発勝負だということです。

現実=翻れば釘調整一発に頼ってもマイナスを埋めることは不可能なことも多い。他の要因があってはじめて調整力が活きるということです。

調整は数値だけみれば、結果として稼働も良く利益が取れていれば良いと言えます。しかし、お店の力や予算(割数)、機械性能、状況に依るところが多く、調整の力で証明することは難しいものです。

それでも技術が直結する機械も存在する以上、軽視はできません。

ゲージ論1で、釘の技術で業績は上がるのか? とのコメントがありました。

私の考えでは、技術で稼働が上がる機械があれば、調整技術にスポットライトが当たる、ということです。

そういう機械が必要ない店舗では、スポットライトは当たらなくても、ロス(調整ミス、スピード)を軽減することに依り、結果として別の予算、仕事に転換できます。ただし、その効果を数値で証明することはほぼ不可能ですが。

高度な技術がなくても困らないホールも多く存在しますが、その代わりになる武器をそのお店は持っています。

例えば、看板、資金、立地、信用、営業力などがそれで、挙げればキリがありません。

そういう店舗では、釘の腕の前に求められるスキルやウィル、その他があるということです。

また、調整力で結果を出したということは、調整+αがあったということだと思います。

弱小店に携わることが多かった私は、店舗の業績向上のコツは、「少しずつ」という認識を持っています。

この少しずつという認識は、質が向上する前にたとえ大きな一発(劇的な向上)はあっても、それは沢山の要因が重なった結果であり、僥倖と捉える位が私には丁度よく、着実に進めた方がリスクや費用面で分があると思ったからです。

たくさんの武器がない店舗では、多くのものは望めません。一気に業績アップというのは、施策とタイミングに、相手あっての運営ですから内外の状況が上手く合わさった結果だと考えています。

これについては、機会があれば触れたいと思います。

まとめれば、釘調整の営業における考え方も同様に、他者よりスキルがあるということは、一見して大きな要因ではありません。

それを踏まえ、確実な小さな差だと認識した上で、私はそれが活きる土俵を見つけて業績アップの材料としています。

具体的には、スピード(これは客観視できる)や正確さから生まれる人的負担や、想定した数値とのかい離から必要となる修正などです。

冒頭、ゲージに正解は無い…と書きましたが、仮に技術を磨かず精度が上がらないままであった場合には、結果的に大きな差が付くと考えられるツールが存在します。

誤解を恐れず言えば、盲目的に頼った場合は、その良し悪しを見分ける術無く、結果として大きなロスや信用損失につながるそのツールとは…

次回はゲージ表について進めたいと思います。

つづく

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メーカーが始めた原点回帰

2010-12-24 06:38:20 | 営業1号
ホールから要望の強かったオール10がついに登場した。

新装開店初日。導入ホールではまず、そのコーナーから埋まった。セブン機は基盤確率。スタートが回っても勝つのは時の運。

普通機なら、釘が開いていれば確実に勝てることを知っているからだ。昔を知っている客が戻ってきた。

こういう機械は4円コーナーで定量制で使うことがお勧め。小さな投資額で1万円。まさにフィーバーが登場する前の昭和のパチンコだ。

「お客さんと店の釘の駆け引き。開いているのか閉めているのか、その微妙な釘の駆け引きを楽しんでもらうためにも、最低5台導入することをお勧めしています。2台や1台ではその駆け引きができません」とメーカー関係者。

パチンコの原点回帰が求められる中、小さな一歩が始まった。

普通機は試しに1000円打ってダメならすぐに止めることができる。1000円負けても腹を立てる客はいない。試し打ちに10人座れば1万円の売上げになる。

開ければ出るので、客からガセイベントの烙印を押されることもない。

このところ期待のビッグタイトルが連続してこけた。こけてもこけても次にビッグタイトルが出れば、ホールは買いに走る。

ナゼ、そんなことになるのか?

「ビッグタイトルを入れるのは、店長の責任逃れ。周りも入れていれば、こけても言い訳ができる。会社から文句をいわれることもない。周りが入れていない機械で客を付けるのが店長の仕事」

こうして空き台コーナーを作るのなら、確実に稼働が望める普通機コーナーを作りましょう、というのがメーカー側の提案だ。

「若い人がパチンコをしないことを業界人は諦めている。18歳になったらホールに来たくなる仕掛けをすればいい。お客さんを増やすのはメーカーの役目。キャラクターを使ってもお客さんは増えない。そこから是正していく。1年後を楽しみにしてください。業界をアッといわせる仕掛けをしますからね」とニヤリ。

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パチンコ業界に就職する覚悟

2010-12-23 06:24:06 | 営業1号
先日出会った大学生は機械メーカーに就職が決まり、「自分が開発した機械で業界を変えて見せる」と目を輝かせていた。

大学2年生の時に友達に誘われて始めたのがスロットではなく、パチンコだった。5000円ほど打ってみた。

負けた。

3カ月ほど経って再び友人から「北斗のMAXが出るから打ちに行こう」と誘われて打ち始めた。

週1〜2回ホールに足を運ぶようになった。予算は1〜2万円。アルバイトで稼いでいるのでそれぐらいの余裕はあった。

元来、凝り性なのでネットで必勝法などを調べていく内に業界ブログなどから色々な情報も知ることになる。

一つのことを納得するまで調べる性分だ。

業界全体を俯瞰してみると、抱えている問題点も見えてきた。

自分にできることは何かないかと考えた時に、業界を変えるには、メーカー側から変えるしかない、と思うようになっていた。

就職活動を始めた3年生の暮れから、パチンコメーカーに就職先を絞るようになっていた。

新卒募集しているメーカー以外にも電話やメールで問い合わせをした。

最終的に面接を受けたメーカーは8社。

この時スロットメーカーは外した。理由はパチンコは幅広い層が遊技しているのに対してスロットは層に偏りがあるからだった。

ホール企業も1社だけ受けたが、途中で辞退した。等価交換営業を推進したホールなので、方針が合わなかった。彼は等価交換がパチンコ営業をダメにした、と考えるからだ。

メーカー2社から内定をもらったため、面接途中の2社は辞退した。

内定2社から1社を決める時のポイントがふるっていた。会社の規模ではなく業界の現状に対して「一番危機感を感じている」メーカーだったからだ。

彼は客1人当たりの消費金額が増えている点を憂慮している。1パチの考えもあるが、パチンコは4円であるべきだ、と考えている。

4円で遊べる機械を作るにはメーカーしかなかった。

そういう志を持って業界に入って来る学生がいる一方で、就職難からしかたなしにホール企業に就職する学生も少なくない。

ホール企業に就職するにも志を持って入れば、目標もあって頑張れるが、行くところがなくて、消極的にホール企業を選んだ場合は、1〜2年経つと色々な壁にぶち当たる。

出世するためには、忠誠を尽くして、そのホール企業のカラーに染まらなければならない。それができないと脱落していく。

当面の目標は店長になることだろうが、それを目標にして頑張る人と、店長になる気のない人ではスタートラインから差がつきはじめ、3年、5年と経つ内に大きな開きになる。

さらなる壁が、店長以上の役職になろうと思えば、“日本人差別”があるようだ。同じような能力なら在日の方を引き上げる。そういうホール企業も厳然とあるので、日本人なら日本人経営者のホールを選ぶことも必要だろう。

ホール業界から転職するのもこのご時世だからかなり厳しいものがある。ホール企業で働いていたことは、他業界から見ればキャリアにもならない。

ホール企業に就職するからには、軽い気持ちではなく、骨を埋める覚悟がなければ勤まらない、ということだ。

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調整者が語るゲージ論その6

2010-12-22 06:27:51 | 数珠
今回は実際の新海のゲージピッチを挙げて話しを進めたいと思います。

元ゲージを便宜上、風車上までと風車から命までの2ブロックに分けると、それぞれで振り分けの比率(全く入賞しない・入賞の可能性が有る)とスピード(回転含む)のコントロールが重要となります。

前回の寄稿で海ゲージの肝と書いた釘間は、そこまでの振り分けが出来て初めて肝となります。

個人的に新台調整に求めるものを挙げると、数値の正確さ・綺麗に揃える・スピード。

中でもスピードは、時間=コストと考えておりますので、その分の時間を別の作業(数値的な考察・手直しの時間等)に振りたいと考えるためです。

盤面右とワープを除けば、新海の風車上に届かない玉は、肩のスルーに向かう玉(ハカマ内4本上のヌケを除く)で、スタートに絡まないルート(矢印間)。

この矢印と風車向かう振り分けをよりシンプルにするため、緑間で寄せを入れております。

このゾーンでは、視覚で見える玉の動きの楽しさといった考えもありますが、寄せる(外に逃げない)方が勝ると重視したものです。

簡単な調整で個体差が出辛い様に・且つ調整スピードを上げることを第一としたのです。

傾斜4度

赤⇒左右真っ直ぐで3度(基準釘)

緑間⇒玉0.8で寄せ

スルー入口玉1.0(ソエ釘間玉1.0)
※命の根元と手前のズレは補正しております

黄赤間⇒板11.7

青赤間⇒板11.6

渡り3度程度に抑え左右真っ直ぐ

ジャンプ左右真っ直ぐ3度

ワープ入口・天入口玉0.8 

命12.0

(アタッカー・盤面右側については省略)

上記以外の釘は、目ゲージで真っ直ぐに調整しました。

これが先日の試験打ちデータ(台数はもう少しありますが)通りのゲージです。

最近のゲージに関する話では、渡りの角度について良く聞きますが、時間もかかるこの部分は、跳ね上げが無い程度に抑えて充分で、スピードコントロールについては、労力を考えると黄赤間の調整を重視した方が勝ると考えてました。

ゲージ論4でも触れましたが、黄赤間をしっかり取ることにより、青釘の効き具合がかなり変わってきます。

よく見られるこの風車上を見た目で逃がしていても、ここで効いてないといった現象は減ると思います。

今回の新海については、ステージのイライラ感もありますので、ワープはシメ気味で調整しておりますが、これは営業の手法やスランプについての考えもあってのことです。

簡単に書くと、跳ね上げた玉とワープの玉の入賞率の違いと、視覚で解る動きの違いにストレスを感じ、どちらも抑えた方が良いとの判断からです。

ギンパラに比べヘソ周辺はやや辛目ですから、ジャンプ横の二本釘の微調整は、スランプの影響も少ないため、見た目は別としてアケシメの使用頻度は高いと思います。

パチンコ日報は多くの打ち手の方も見られていると思いますので、釘の見た目について少し触れれば、見た目が良いから回る台ではなく、回らないからこそ見た目にも解る位+になっていることがあります。

これらはダマシ釘とかではなく、元ゲージの悪さや、効かないポイントで四苦八苦している結果であることが多いのです。

島内でズバ抜けた+調整の台を見つけて打っても、案外回らないといったことは、皆さま御経験があると思います。

調整者は多くの台数の調整も行っていますので、セブン機に限って言えば、意地悪く(笑)意図してダマシ釘を作ろうと言う方は珍しいと思います。

話しを戻しますと、ゲージは交換率や目指すスタートに依っても変わりますし、正解があるとは言えません。

全く同じ条件であっても、今回取り上げた調整が正しいとは言えないのが、釘の面白さであり難しいところ。

ではなぜ、正解は無いと書きながら取り上げたのか?

次回はその意味について進めたいと思います。

つづく

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競合店の釘技術が明らかに

2010-12-21 06:27:33 | 営業1号
「競合店のスタート、出玉、確変ベースを数値で把握したい」、「競合店の台粗、玉利を知りたい」、「競合店がイベントでどのぐらいのアケ、シメをしているか知りたい」

毎日、毎日競合店の頭取り調査はやっているが、調査していない、というより調査のしようがなかったのが競合店の釘。 

孫子の兵法の格言の一つに「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」というのがある。ここでいう敵を知る、とは客の頭数だけではないはずだ。

原因があって結果があるように、その頭数になった結果に対して、原因があるはずだ。今までの競合店調査は、頭数という結果だけを見て原因を調査することはなかった。

パチンコ業界で敵を知るということは、競合店の釘調整レベルまで掘り下げて、相手を実力を知る、ということだろう。その上で自店の釘調整レベルを客観的に比較して、足りない釘の技術を補っていけば戦い方も変わってくる、というもの。

パチンコ業界には、まだまだ隙間があるもんだ。これまで、不可能と思われていた競合店の釘の技術を検証する会社が登場した。釘学校を運営するオフィスジャパンがそれ。

プロの釘の技術者が目視と試し打ちで競合店の釘のレベルを調査して、レポートで報告する。併せて自店の釘レベルも検証して比較するので、それぞれの強味と弱味が明らかになる。

競合店の釘を調査することで、「競合店のスタート、出玉、確変ベースを数値で把握したい」、「競合店の台粗、玉利を知りたい」、「競合店がイベントでどのぐらいのアケ、シメをしているか知りたい」などといった要望も数値で分かるようになる。

敵の手の内が分かれば、競合店対策の立て方も戦略的に変わってくる。

「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」

孫子の兵法を実践する手がかりができた。

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業界関係者にお尋ねします。子供がパチンコをやりたいといったらあなたはどう答えますか?

2010-12-20 06:30:50 | 営業1号
業界人に「あなたの子供か知り合いが18歳になって『パチンコをやりたいんだけど』と相談を受けた時、どう答えますか?」

ハッとする質問だ。

恐らく業界人の大半は「止めておけと」と答えるだろう。

改めてアンケートを取ってみるのでご協力ください。

その時質問した人は「全員が止めとけという業界に将来があるはずもない。パチンコが社会的に存在するためには、今業界が変わらなければならない。そのラストチャンス」と断言する。

正月前には「MAXを入れて抜きましょう」。正月が明けると「やさしい機械を入れましょう」とメーカーはそんな営業を繰り返してきた。

今の機械のスペックで業界を続けることには無理がある。

客の金が続かない。

今年の夏まで365日、毎日パチンコを打ち続けていたパン屋の主人。1回の予算は2万円だったが、11月頃からホールへ足を運ぶ回数が激減した。

「18歳からのパチンコ依存症でね。最近の機械は出玉が少ないので面白くない。これではカネが続かない。同じ1万円の投資でも昔の機械の方が面白かった」

中学校の前でパン屋を始めて30年。手づくりパンが受けて創業から15年間は大繁盛した。ところが、中学生の食生活も変わり、パンを食べなくなってきた、という。

加えて、近くにコンビニが増えて、さらに売上げが下がっていった。中学生は親から貰った昼飯代でコンビニでおにぎりや菓子を買うようになったからだ。

夕方になってもパンがたくさん残っている。

店の売上げが落ちる中、パチンコ代を削らざるを得ない状況に陥っている。自営業でカネに余裕のあった人でさえカネが続かなくなれば止めざるを得ない。

折りしも、「なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか」という本まで出版されている。

日本と韓国ではパチンコの歴史そのものが違うので、歴史の浅い韓国では廃止できたが、そんな脆弱な地盤の韓国へ投資ツアーを組んだコンサル会社もあったように記憶している。

「お客さんの財布の中身を考えながら商売しなければならないのに、それを無視している。若い人の財布の中身を見れば、ギャンブル性の高いパチンコができるはずもない。ビギナーズラックで勝ってパチンコにはまる人もいるけど、その確率は極めて低い。もっともっとハードルを低くして入門者を増やさなければならない」

2〜3万円持っていかなければ遊べない、というレベルが異様で桁を一つ落とす覚悟がなければ、業界に将来はない。

連発機禁止以来の大波が年明けにも起ころうとしている。

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これがパチンコ日報忘年会

2010-12-19 06:18:11 | 営業1号
パチンコ日報初の忘年会を兼ねた勉強会が12月17日、大阪・梅田の「だいぶつころころ」で開かれた。

全室個室が謳い文句の店だったのだが、部屋が狭いのがたまにきず。当日は1名の方が不参加になったが、その分、ギュウギュウ詰めにならなかったのは不幸中の幸いか。

メンバーはホール関係者や来年機械メーカーに就職が決まっている大学生など総勢5名、というこじんまりとした集まりとなった。

1時間ほど飲んで食べた後、本日のメインエベントである勉強会となった。

シークレット講師は数珠さんだった。


「1パチ独自化へ必要な視点と手法」をテーマに以下の内容で2時間あまり講演は続いた。

・想定アウトの考え方

・バラエティの特性を知る

・カテゴライズ

・カテゴリ別の台数比率

・レイアウト

・入替戦略

・出玉に頼らない武器を作る

・相関関係を知る

・裏を取る営業

この中で、気になるのはやはり「出玉に頼らない武器を作る」とうところだろう。

「チラ見せでカネを取る商売があるように、モロ出しはダメ。パチンコにもチラリズムの追求が必要で、出したほうが強いに決まっているが、出さずに客を付けるのがプロの仕事」と前置きした後で、こう続ける。

「元店長も合わせ技と言うことをさかんに仰っているように、方法は一つではない。今回は常連客のご意見番的なお客さまから札営業を復活させた。でも札の意味はあえて説明しなかった。小さな札で最初は意味が分からなかったが、その意味がやがて口コミで広がり、今ではその台が朝一から埋まっていく。海しか打たなかったお客様までがその札のついた台で打つようになった。ユーザーは年配者が多いので、こういうアナログな手法が受ける」

数珠さんに倣って勉強会の内容は全部お伝えすることはできないが、参加した人からは、「非常に面白くて勉強になりました。 特に、人とお金の優先順位についてのお話は参考になりました」、「今日の出会いは生涯の宝になるであろうと確信しています」などと喜んでいただいた。

継続開催を望む声もあるので、また勉強を兼ねた飲み会を開きたいと思います。その時はふるってご参加を。

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自店にオピニオンリーダーはいますか?

2010-12-18 06:30:20 | 営業1号
11月の稼働がかつて経験したことのないほど急落する中で、現場からはAPECの入れ替え自粛で新台入れ替えをしなかったことを理由に、新台入れ替えを渇望する。

新台入れ替えこそがパチンコ業界の最大のイベントとホール関係者は、誰もが信じて疑わない。これこそ、メーカーの思う壷。

では、新台効果が持続しないことをホール側はどう捉えているのか? 機械代の回収を急ぐあまり釘を閉めるのが早い。それもあるだろうが、ユーザーは新台よりも回る台を求める声が多いのも事実。

この現象をイノベーター理論に当てはめて考えたら分かりやすいかも知れない。

これは、アメリカのスタンフォード大学のエベレット・M・ロジャース教授が「イノベーション普及学」で提唱したもので、商品が普及するには16%を越えると一気に普及が広まる、という理論。

この中で商品を購入が早い順に以下の5つに分類している。

1.イノベーター=革新的採用者(2.5%)

2.オピニオンリーダー(アーリー・アドプター)=初期少数採用者(13.5%)

3.アーリー・マジョリティ=初期多数採用者(34%)

4.レイト・マジョリティ=後期多数採用者(34%)

5.ラガード=伝統主義者(または採用遅滞者)(16%)



「パチンコ屋に学ぶ経済学」の著者である伊達直太氏は、パチンコ客にこう置き換えている。

■イノベーター=新台情報に敏感で、導入されたらすぐに打つ

■オピニオンリーダー=新台のスペックや打ち方に興味を持つ。仲間内のリーダー的存在

■アーリー・マジョリティ=未知の台に多少の抵抗はあるが、関心は持っているタイプ

■レイト・マジョリティ=新台には興味を示さず、打ち慣れた台を好む保守的なタイプ

■ラガード=新しさや革新性よりも伝統を重んじるタイプ。または新台に無関心な人

イノベーターは商品本来の機能よりも新しいことに価値観を見い出すタイプなので、次に新しいものが出ると関心はすぐにそちらに向かう。飽きるのも早いので、消費者に影響力を及ぼすこともない。

一方のオピニオンリーダーは新しさより、本来の商品の価値に注目するので、そのよさをアーリー・マジョリティ以降の消費者に伝えていく大事な役割を担っている。

中高年の海ファンはさしずめレイト・マジョリティやラガードともいえる。

新台が育たない理由は、オピニオンリーダーが実際に打ってその機械の面白さを感じることがないから、口コミでも伝わっていない、ということであろう。

新台を入れたらとりあえず稼働が上がる、というのは開店プロなどのイノベーターの行動であって、オピニオンリーダーの行動ではない。

イノベーターによる稼働で一喜一憂していてはダメ。

パチンコ客のオピニオンリーダーが求めているのは新台より回る台、ということになる。

パチンコには勝ち負けが存在するので、一般的な商品と比べることは難しいかもしれないが、自店のイノベーターとオピニオンリーダーの特性を分析すれば、失敗しない新台購入にもつながるはず…

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他業界に学ぶ 居酒屋編

2010-12-17 06:02:42 | 営業1号
業界的には2009年8月から稼働が低下し始めて、対策として1パチ店舗が急増することになるが、1パチが飽和状態になり、稼働は「前年割れ」の店舗が続出している。

1パチを最初に導入したころは、スリーピング客を掘り起こすために、戸別訪問して遊べるパチンコをアピールする動きもあった。そうした努力や全国に1パチが増えたために、パチンコ人口も1500万人を底に1750万人まで回復してきたが、日本経済が回復しなければ、これ以上の回復は期待できない。

パチンコ業界では貸し玉料金や換金率で営業に変化をつけてきたが、居酒屋業界の涙ぐましい努力はパチンコ業界としても参考にしたい。

開店の5時から深夜までお客で溢れるのは、焼酎「0円」を売りに、マスコミでもたびたび取り上げられる「居酒屋革命 大山総本店」。料理2品を注文すれば焼酎が飲み放題になる。酒で利益を上げる居酒屋の発想を180度転換させている。

焼酎の原価は1杯40〜50円、客が飲む量を平均7杯とすれば、350円程度。小遣いの少なくなったサラリーマンは安心して酒が飲め、気兼ねなく料理も注文してくれるので、客単価は2500円ほどだという。

この発想も面白いが、居酒屋にバイキング形式を取り入れたのが横浜市にオープンした「バイキング居酒屋 おだいどこ酒場」。これまでにもバイキング形式の飲み屋はあったが、90分が基本時間。このおだいどこは「15分394円」という細かい時間設定がポイントになっている。

30種類の料理やビール、焼酎が食べ放題、飲み放題。1時間1575円で腹一杯になってベロベロになれる。これは魅力的だ。

「0円焼酎」は損して得取れを実践するもの。パチンコの営業の原点は出すことが先で、客を十分につけたところで、徐々に釘を閉めながら、出したり、取ったり。時にはバカ出しで固定客を掴むような営業をやっていたのに、それができなくなっている。「0円焼酎」はパチンコ営業の原点回帰を示唆する。

バイキング居酒屋は料理や飲み物の料金ではなく、時間でお客の支払う金額が決まっているので、時間消費型居酒屋ともいえる。

パチンコこそ時間消費型産業である。場所代としていかに気持ちよく金を支払ってもらって、リピーターになってもらうか。そのためにはお客が不快に感じる釘調整や出玉カットは排除することだ。これに気持ちのいい接客がプラスされれば怖いものはない。

0円焼酎とバイキング居酒屋精神を実践すれば、鬼に金棒だ。

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