鳥のように飛びたい。人類は18世紀に気球を、19世紀には飛行船を、そして20世紀には飛行機を発明し、夢を実現してきた。
飛行機はプロペラ機からより高速のジェット機へと進歩し、地球は狭くなった。一方、ハンググライダーやパラグライダー、熱気球は個人が空中散歩できるスポーツとして、世界中で楽しまれている。大空に憧れ、飛ぶことに魅せられた人々の挑戦を毎日新聞の紙面で振り返ってみよう。
「夏の甲子園」(全国高校野球選手権大会)は、日本の夏を彩る定番イベントだ。いつ果てるやも知れぬ大接戦に歴史的な逆転劇。
高校生のレベルをはるかに超えた怪腕と強打者の競演。数々のドラマを演出してきた大会は今夏、94回目を迎え、8月8日に幕を開ける。
ゴルフの全英オープン選手権が7月19日に日に開幕する。今夏もライブ中継がファンを睡眠不足にしそうだ。
全英のみならず、さまざまなトーナメントで、トッププロの攻防が多くの人の耳目を引きつけてきた。
1860年に始まった権威ある大会を目前に控え、国内外のプロゴルフの軌跡をたどってみた。
必要が発明の母なら、好奇心は発見の父だろう。人類は好奇心の命ずるまま身の回りの不思議を解明して知識を蓄え、科学を進歩させてきた。
しかし、新たな謎は次々に現れ、人間の営みそのものもミステリーを生み出し続けている。毎日新聞が伝えた科学や歴史、未解決事件などの不思議、謎、ミステリーの世界をのぞいてみよう。
いつの時代にも、はやり廃りがあった。服装、音楽、食事、遊び・・・・・。衣食住に限らず、人の営み全てに流行がある。楽しい流行もあれば、悲しい流行も。毎日新聞140年の歩みの中から、時代を象徴する流行を追ってみた。
不況、大震災などでこのところ、日本人は元気をなくしているように見える。だが、明治以降の百数十年間、近代化で欧米に立ち遅れ、戦争に敗れた逆境から金字塔を打ち立てた先人たちが歴史を刻んできた。また、前人未踏の地を切り開き、肉体的ハンディを克服して世界のトップに立ったフロンティアスピリットが世界史に新たな一ページを加えてきた。すばらしき日本人の底力。今こそ再認識して元気を出す時だろう。
人類はエネルギーを活用して文明を発展させてきた。寒さをしのぐ火、闇を照らす明かり、食物の加熱が命を支え、文化を生み出す力を与えた。薪や炭、化石燃料、原子力とエネルギー源は移り変わり、利用方法も蒸気機関、内燃機関そして電力と高度になってきた。エネルギーは産業を支え、暮らしを豊かにしてくれるが、争いの原因になり、社会を不安定にすることもある。私たちに大きな影響を与えるエネルギーの歴史を振り返ろう。
人類は20世紀後半、最後のフロンティア・宇宙に飛び出した。米国、ソ連(ロシア)が競い合い、人工衛星打ち上げ、月面着陸を実現した。気象衛星、通信・放送衛星などは実用的な技術として、現代の生活を支えている。日本もロケット・人工衛星技術を磨き、小惑星に着陸した探査機はやぶさの地球帰還に成功した。宇宙開発の歴史は、私たちのロマンをかき立ててくれる。
いつの時代でも、多くの本が出版され、ベストセラーや「名作」として今に残る著作が誕生した。それは、とりもなおさず、日本で多くの本が読まれてきたということにほかならない。活字離れが言われる現在でも、満員電車の中であっても窮屈な姿勢になって本を読む人が必ずいる。日本人は本が大好きなのだ。どんな本が読まれ、話題になったかは、その時代、社会の動きを反映している。140年の歩みから、振り返ってみよう。
女性を取り巻く環境は、この140年で激しく変わった。教育、職業、政治・・・・。明治維新、第二次大戦の敗戦という、国家システムの大きな変革に伴い、女性の社会進出は大きく進んだ。しかし、社会の仕組みがいくら整備されても、セクハラなど男女の性差による問題は後を絶たない。社会における男女格差は依然として残ったままだ。
前年の関東大震災の傷あとがまだいえない1924年春、旧制中学校の野球の強豪を集めた新しい大会が誕生した。全国中等学校野球大会。現在の選抜高校野球大会の旧名だ。さわやかな春を彩る野球のビッグイベントは、たちまち学生野球を愛する日本人の心をとらえた。戦前から「センバツ」の愛称で親しまれ、3月から4月にかけて開催されることから、「春はセンバツから」の名フレーズも生まれた。戦争による中断や大震災を経験しながらも、常に人々の心に春の息吹を吹き込んできた日本の春の風物詩は、21日、84回目の幕を開ける。今回はどんな春風が吹くことだろう。
東日本大震災の発生で、クローズアップされた「絆」の言葉。しかし、親子や夫婦など、深い愛情で結ばれた家族の絆は、いつの時代、どんな社会にあっても、断つことのできない最も強い結びつきとして、大切にされてきた。家族こそ、一人では決して生きていけない人間が最初に属する最小の社会だからだ。毎日新聞140年の紙面をみると、その最も大切な絆が揺らぎ、断たれる出来事が繰り返し起きていた。家族のあり方も大きく変わってきている。
社会を動かすのは民衆の力だ。為政者もその力を無視することはできず、暴力で抑えつけ、あるいは権力維持に利用しようとする。政治的自由を求める運動や不公正な扱いへの異議申し立て、飢餓や貧困に追いつめられた大衆運動が、政権を揺さぶり、時に革命や内戦、暴動となって、歴史の歯車を動かしてきた。毎日新聞が伝えた民衆の力=ピープルズパワーの歴史を振り返ってみよう。