Diary - Masashi Hamauzu Official Website

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SF2復刻

2010.7.16

大変長らくお待たせいたしました。SF2の復刻版が7月21日に発売されます。

復刻ではありますが、微妙に違うところがあります。ピアコレのミラノレコーディングで隙を見て黒田さんがさらっと「"β" 1」を、クロアキバージョンとして弾いてくださいまして、それをボーナストラックとして入れました。

またジャケが違う!…というのは、発売会社が変わってデータの復刻が難しかったなどありまして、至極シンプルになりました(笑)。

ラフなスコアつきですが、これは販売当初と全く同じ譜面ではあるものの、いくらか演奏内容と違うところがあったりします。より本来に近い状態…となると、やはりドレミ出版のスコアになってしまいます。

スコア再販の要望もたくさんいただいていて、私もなんとかならないか色々話したりもしているのですが、今のところなかなか難しいみたいですね…。「Vielen Dank」もスコアがどこにも無いってのは、ピアノ曲集としてはヘンな話ではあります。これも要望をよく受けていて相談させてもらったりしているのですが、今のところ無償配布くらいしか手がない感じです。それでもいいので、いつかやりたいという気持ちは強いです。

さて「SF2」についてずっと言う機会が無かったことなどを。

まず最初に一番気になっていたことから。「"+4" 1」の展開部(D,CB♭、C,DE♭、F,E♭D♭の旋律)の左手の最初の音です。ゲームの原曲はFではなくG♭の音だったのですが、これをSF2では何故かFにしてしまっていました。F2→F3と同じ「F」で続けてしまったことのなんと愚かしいことか…。せっかくの混沌に水を差してしまったなぁと後悔したものでした。演奏者の原大介氏にRec後に言って、「やっぱりー?なんで変えたんかなーって思ってましたー」なんて話してたのを思い出します。皆さん、演奏されるときは是非「G♭」でも試してみてください。

SF2のスコアは五線ノート2冊に書いていました。ピアノ小品集なるものを書いたのは初めてだったので
手元において感慨にひたって…いたのも束の間、ひどいことにその後何年もマウスパッドに使っていました。マウスパッドくらい買ってこいやと思うんですが、もの凄く無精なんですね。

某大学の寮の練習室に後輩で演奏者の鴉田と一緒に忍び込んで練習したのもいい想い出です。そうだ今度、大学時代の寮の話なんかも。

Recは妙なこだわりをしてしまって、編集一切ナシです。連弾などは演奏者がヒーコラ言っていました。

オケは…まぁ大変でした。ミックスでも二転三転。でもこういう無茶はやり続けなければつまらないですね。

最後にお気に入りベスト3を。

"α" 1
"β" 2
"+4" 1

…お気に入りというより、「まとまったもの」という感じです。「"β" 1」や「"γ" 2」、「"γ+" 1」も好きだったのですが、完璧…とはいかなかったので「Vielen Dank」で改めて完成させました。しかし曲名をαとかβとか記号にしてしまったために、自分でもどれがどの曲か全然解らないですね…。確かに意図はありましたがこれは挑戦的というのか^^;

PfRec3

2010.6.20

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ととと、随想でなくてもこうなるか…。書かないなぁ日記。
スタッフルームがあって助かった^^;
いや、申し訳ありません。
6月はたくさんの人に会っていて、何か妙にバタバタしています。

さて、FFXIIIピアコレのディザーサイトがオープンしました。
monomusikも連携してサイトで色々コンテンツをやっていこうと思います。
とりあえずミラノRec日記のPart3を!

18日は午前から3曲を収録し、その後は編集作業に当てるスケジュール。
前日は5曲録りだったので、これで合わせて8曲の収録が完了です。
この日初めて編集でまとまった一曲というものを聴いたのですが、
手応えばっちりで、3日間で完了する見通しがつきました。
途中休憩の合間、亜樹さんの勧めでウチの長女も短い曲をひとつ収録。
下手だけど…元の曲がいいと本当にいいんだなと。

19日は収録最終日です。
残りの2曲を収録した後、2時間ほどしっかり休憩をしてから、一気に編集に入りました。
最後に録った曲はスローなのでなんとか…と思いましたが、
やはり亜樹さんは悲鳴をあげておられました。
しかしこれまた最高のテイクが録れ、気持ちよく昼休みに。
編集も一曲時間がかかったものの、滞りなく進み最後は流してチェック。
亜樹さん、杉山さん、福島さんの感想からも、
かなりの手応えを感じさせていただきました。
もの静かなミケーレさんも最後まで笑顔^^
そして最後に少しだけ時間をもらって、昔手がけたピアノ曲集の中から一曲、
亜樹さんに演奏してもらい、それも音源化してもらいました。
どこかで公開できる機会があるかもです!

…細かいレポートはStaff Roomに任せましょう^^;

PfRec2

2010.5.27

5_27.jpg ミラノRecを終了し、無事帰国しました。現地でダイアリーを何回か更新したかったのですが、ネット環境がよくなくてメールチェックばかりでした^^;

 ミラノ二日目の16日は午前から地元のオケのコンサートに行ってきました。黒田さんの旦那さんの作曲家・指揮者の杉山洋一さんが知り合いのチェリストにチケットの手配を頼んでくれたのですが、よく解らないままLaVerdiというホールに行くと…なんとど真ん中の招待券!と、前半はちょくちょく実演を挟みながらコンダクターがずっと解説。…何言うてるかわかれへん(汗)。後半は全曲。プロコフィエフのオーケストレーションに今更驚き、感動させてもらいました。夕方は黒田さんが我々の宿泊するホテルの小さな食堂にあるピアノを使ってちびっこコンサートを催してくれました。黒田さんの小学校一年生になる息子さんと、教え子の小さな女の子、そしてウチの長女の3人。お客も5人だけ。みんな「どれ弾こっかな…じゃあこれで」みたいなノリで、可愛かったです^^趣味程度でしかやってない長女も気楽にやれました。十分ほどのコンサートのあとは、そのままそのピアノを使って黒田さんの翌日以降のピアノの打ち合わせ。長旅で疲れ、夜はグッタリ。

 17日はRec初日。ミラノ市内にあるLIMENスタジオというところです。黒田さんの自宅近くで待ち合わせ、トラムで国鉄の Milano S.Cristoforo 駅へ移動。そこから二駅先の Milano Porta Romana 駅で下車し、10分ほど歩いたところにありました。スタジオは映像も同時に撮影できるシステムがあり、コンソールルームには7台の液晶モニタが!ピアノはSteinwayのフルコンで、音が強烈によかった…。オンなのに奥行きがあり、またピアノもいい具合に弾き込まれていて、馴染むまでに時間がかかるということもなし。激しい曲でも強い高音でも滅茶苦茶気持ちいい!エンジニアはMichele Forzani(ミケーレ・フォルツァーニ)さんという方なのですが、スタジオの所有者でもあり調律まで行う実力者で、本当につるつる収録が進みました。またコンソールルーム担当の通訳に、黒田さんのご友人のテナー歌手である福島康晴さんにご協力いただきました。福島さんは作曲科出身で、私とは逆の履歴ですが、お互いの領域を知っているからか、何かと話が早くて大助かりでした。そしてやはり黒田さんの演奏力と解釈。どの和声、どのグルーヴが、どのように大事か完璧に把握してくれるので、安心しきりの収録でした。こんな凶悪な譜面は黒田さんじゃないと…。この日、半数収録完了!長いので続きます。

PfRec

2010.5.21

5_g.jpgイタリア在住のピアニストの黒田さんと通訳でお手伝いいただいたテナー歌手の福島さん 変圧器の調子やネット環境が悪くてなかなか更新できませんでした^^;とにかく最高の収録ができました!今夜、あたふたと帰国です。とりあえず写真だけUP!

5_d.jpg
コンソールルーム
手前は調律師兼エンジニアのフォルツァーニさん
スタジオ内の様子を同時に映し出す液晶モニタが7台も

到着

2010.5.16

5_15.jpgホテルすぐそばにある2番トラムの終着駅。マニア垂涎の旧型車両らしいです! 無事ミラノに到着しました。最後の譜面が出来たのが日本時間15日の夜中の3時!それから参考のデモをmp3にして先方に送信、全ての譜面をエンジニア用に印刷し、荷物の準備をして…1時間ほど寝てから出てきました。眠いし、お腹は空くし、電車は止まるしで、成田まででもうクタクタでした。そこから13時間飛んで…ようやくミラノ到着です。

 ミラノで待ってくれていたのは…ピアニストの黒田亜樹さん。今回のレコーディングの主役です!我々スタッフをホテルに案内してくださり、そこから歩いて15分くらいのところにある黒田さんのご自宅へお邪魔し、夕食をご馳走になりました。軽くだけ打ち合わせて、ホテルに戻り爆睡。今は現地時間で16日の朝の8時です。今日はコンサートや打ち合わせなどを予定しています。

連休

2010.5.11

 このほどAndré Mackowiak氏によるBeauty of Gamesという新しいサイトが立ち上がり、最初のゲストとしてインタビューに答えさせていただきました。英語のサイトですが、かなりがっつり答えていますので、是非ご覧ください^^

LinkIconhttp://beautyofgames.com/

 さて、連休はずっとピアノアレンジをやっていました。これまでピアノスコアは何度かやっていますが、難易度と実際の演奏のバランスについて非常に気を遣うものなので、毎度神経をすり減らします。難易度の高いものから終わらせてるので、なんとか間に合うかと思いましたが、低いものは低いもので演奏でまとまるかどうかの検証も必要で大変です。が、最強のピアニストが演奏してくれるので安心しております^^

 またたくさんの応援メールをいただいております。いつもありがとうございます。と、何名かの方からメッセージフォームから送信できないとのご報告をいただいておりまして、大変ご迷惑をおかけしています。検証いたしますので、送信できない方はmail<at>monomusik.comの方へお願いします。

ファンメール

2010.5.7

hope1.jpgサイトオープンから一週間になりますが、何通かファンメールをいただきました。第一号はフランスの方からでした。どれもとても熱い内容で、本当にありがとうございます。皆さんの応援を励みにがんばります!

プロフィールのページに、fan mail formをスタッフが作ってくれましたので、そちらもどうぞ。

←次女曰く「おとうさんをえんごしてるホープ」

Sibelius

2010.5.1

 再来週末、とあるレコーディングでミラノに一週間行って参ります。ミラノは…十何年ぶりかな…?社員旅行で行った以来です。当時入社したてで、自部署からは自分と仲野さんだけ。ヴェネチアにもまわったのですが、あれは男ばかりで行くところではないですね。男同士でゴンドラに乗ってもしゃあないですもんね~と、滞在二日目にはもう昼間っから二人してホテルで昼寝してました。懐かしいです。

 ミラノに持って行く譜面は慣れたデジパのクイックスクライブエディターでなんとかするか、手書きにするか、シベリウスに挑戦するか…と悩んでいましたが、初めて使うにもかかわらずシベリウスが断然早い…!シベリウスを絶賛する人が多いのですが、納得です。これでピアノ譜面など、たくさん作りたいですね。

インタビュー

2010.4.28

 今日はインタビューでスクウェア・エニックスに行ってきました。3社分まとめてで、昼過ぎから休憩を挟みつつ20時前まで。そのあとは山崎良氏と一杯(でも夜ピアノやんなきゃなのでウーロン茶)。退職してからも何かしら用件があって月何回かスクエニ行っていて、元同僚とも会う機会が多いので、長期休暇中に顔を出しているくらいのノリです。

 しかしインタビューは…やはり苦手なのかなぁ。調子いいときもあるのですが、ハマるとダメです。今日は2社目でハマり、なかなか制作時の記憶を引っ張りだせず時間をかけてしまいました(すみませんでした^^;)。3社目では急に頭が回転し、言葉もたくさんでてきたのですが、あれは一体なんなんでしょう。制作に集中したあとは結構飛んでしまうのか、「実はあのときこういったことことがありまして…あ、これ違うわ」と中川家剛みたいになることも。で、そうやって記憶を整理した次のインタビューでは、かなりまとまっているという具合です。

 さてピアノやんなきゃヤバいので、眠くなるまで頑張ります。

Official Website 開設

2010.4.27

 個人サイト、ようやく完成です(簡易な方法で…^^)。細かい仕事がいくつかあって、その合間をぬってようやく暫定的ながらオープンすることが出来ました。Diaryはブログを貼りつけようかと思ったのですが、とりあえずhtmlで古風にやってみることに。

 先日マスタリングスタジオ「Orange」でFINAL FANTASY Original Soundtrack -PLUS-のマスタリングをしてきました。これは…かなり挑戦的な企画だなと、終わってからかなり色んな汗をかきました。今月上旬には事務所近辺で撮影もしましたが、ジャケ周りやサイトについてのやりとりも続いていて、結構大仕事になりました。別件のピアノも集中しなければならないのに大丈夫かな…。でもしばらくぶりに燃えています。

LinkIconFINAL FANTASY Original Soundtrack -PLUS-