コーヒー(珈琲)コラム
《本文を含め関連コラムを集めたトピックスページです。更新は不定期です》

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コーヒー好きが気になる四つ目の話

 コーヒーを飲むと目が覚めて作業効率が上がるとか、糖尿病の予防になるとか、コーヒーを飲む人には肺ガンの人が少ないなど、このところコーヒー好きを喜ばせるニュースが続いています。しかし良いことばかりの話はたいてい信用できません。どんな飲みものも良い面と悪い面の両面を持っているはずだからです。四つ目の話が気になります。

 一つ目の話は、コーヒーを飲めば作業効率が上がるというものです。たしか数年前の米国発の調査結果でした。二、三杯目までのコーヒーは目を覚まし作業効率を上げてくれるが、4杯5杯と飲んでもそれほど効果はない。この調査結果は実体験とも一致しており特に異論はありません。

 二つ目の話は、昨年の三月に発表されたもので、コーヒーを飲めば飲むほど糖尿病にかかりにくくなる、というものです。フィンランド国立公衆衛生研究所の調査結果で、1日3−4杯のコーヒーを飲んだ場合、飲まない人に比べ女性で29%、男性で27%糖尿病にかかる率が減少する。別の調査でも同じ結果が出ておりこの効果はゆるぎない、とされているようです。

 三つ目は今年の二月に発表されました。コーヒーを毎日飲む人はほとんど飲まない人に比べ肝がんになる率が約半分、というものです。厚生労働省研究班が実施した調査ですが、これにはカフェイン以外のコーヒー独自の成分が関係しているのではないか、と説明されています。

 コーヒーは体に良い、というニュースが続くと逆に疑いたくなるものです。コーヒー市場にベトナムが参入してだぶつき、コーヒーの消費を増やさんがためにこうした調査結果出てくるのではないか、と疑りたくなるわけです。

 さすがに四つ目の話はあまりうれしいものではありませんでした。それはコーヒーを飲むと記憶力が落ちる、というものだったからです。記憶のメカニズムに詳しいとされるアンダーソン・スミス博士が出演するCNNの番組の中で紹介されていました。

 記憶力が落ちる理由は脱水症状による、と説明されていました。番組内ではそれ以上の詳しい説明はありませんでしたが、ここで思い出したのが同じくに利尿作用があるアルコールの話です。酒を飲み過ぎると飲んだ以上に体内の水分が排出されるため脱水症状になり、脳が萎縮し翌朝には頭痛に悩まされる、と言われています。

 コーヒーの場合も、飲み過ぎは毒、と言えそうです。どうしても量が多くなる人は、スポーツドリンクなどで水分補給が必要、ということでしょうか?


-2005/3/30



宗教は酒で哲学はコーヒーか?

 物理学者で随筆家の寺田寅彦(1878-1935)さんが、『コーヒー哲学序説』と題するエッセイの中で、宗教は官能と理性を麻痺させる点で酒に似ており、哲学は官能を鋭敏にし洞察力と認識を透明にする点でコーヒーに似ている、と書いています。

 宗教はアッラーであれキリストであれ、信じることによって救いが得られるため、主観的です。自分自身が信じなければ意味がありません。一方哲学はデカルトが特にそうであったように、疑うことから始まります。自分自身が生きているのかどうかさえ疑ってしまうくらいです。    

 ブッシュとアルカイーダの戦いも、ブッシュもアルカイーダも神を語り、自らの行為を正当化しようとしています。キリスト教もイスラム教も元々は同じ神のはずなのに、両者が攻撃し合うのは、自分の見方にとらわれながら神を解釈している、つまり主観的である証拠です。

 仏教は哲学的だと言われます。また日本の神は八百万(やおよろず)で多くの神の存在を許容します。そんな日本が戦中に神を語ったのは、圧倒的に強いアメリカを敵に回してしまったために、神風という名の酒にのまれて酩酊し、現実を忘れるしかなかったからかも知れません。

 自衛隊がイラクに向かう日が近づいてきた今であれば、派遣に賛成している人なら賛成者の意見を、反対している人なら反対者の意見を、コーヒーでも飲んで目を覚まし、疑ってみた方が良いのかも知れません。

-2003/12/10


缶コーヒーを買いにゆくべきか?

 雨が降り続く梅雨の日の夜、突然缶コーヒーを飲みたい、という衝動に駆られたとき、あなたはどのような思考過程を経て行動に移るでしょうか?いくらなんでもこんなことで誰か別の人に、今ここで自分は缶コーヒーを買いにゆくべきでしょうか?、などと、質問する人はいないでしょう。つまり、

 あなたはこの件について、自分で考え自分の力で結論を出さなければならないのです。別の言い方をすれば、自分で考え自分で結論を出す力が身につく良い機会なのです。こんなときに、衝動にまかせて何も考えず近くの自動販売機に走ってはなりません。なぜなら、その行動はあなたの知らない無意識の世界の使い走りに過ぎない、と思うからです。

 その状況はつまり、運命に流されているだけで、自分の意志というものが自分の生き方に反映されていない、と考えられます。華々しく変えるということは無理でも、少しぐらいjは変えられるはずです。

 さて、缶コーヒーを買いにゆきたいと思うなら、その行動を抑制するために、買いにゆくことによるマイナス面について考えてみたいと思います。近くの自動販売機まで買いにゆくのなら、靴もすり減るし、120円という出費も必要です。ミルクや砂糖はいらないというのなら、湯を沸かして挽いた豆をフィルターの上に乗せて熱い湯を注げば、数倍香り豊かでコクのあるコーヒーが数分の一の出費で楽しめます。

 さらに、外に出るならそれなりの服装に着替える必要もあり、傘も濡れて痛むだろうし、冷たい雨の滴(しずく)が首筋に落ちるやも知れず、あるいは通り掛かりの車が水たまりにタイヤを落として飛び跳ねる泥水のシャワーを浴びるかも知れません。

 にもかかわらず、缶コーヒーを買いにゆきたいという欲求は微動だにせず、結果として外に出て買いにゆくことになったとしても、それでもあなたは十分に、この思考によって缶コーヒー以上の何物かを手に入れたことになるはずなのです。

 ”結局自分は、根っからの缶コーヒー党らしい”という結論に達するのも良いし、”もしかしたら、習慣で飲んでいるだけかも知れない”という結論でも良いのです。

 習慣にすぎないなら、缶コーヒーを飲むのはやめよう、と決意してみてもうまくゆくものでも無いようです。それは人の意見も聞かず突っ走るリーダーに似ていて、疲れるばかりで誰もついてこないでしょう。

 なぜ自分はこのように行動するのか、とその理由らしきものに気づくことそのものが手強(てごわ)い交渉相手をやんわりと、しかし着実に説得することになるのではないか、と考えています。

 この交渉相手とは、自分自身の行動の大部分を決めているとされる潜在意識のことです。この潜在意識というやつは一時的な感情で盛り上がり情熱を注いで変えようとしても勝ち目の少ない手強い相手です。

 そんな相手を説得するための最も効果的な方法が、自分の行動の理由について、自分で考え、何かしら気がつくことではないか、つまりそれが潜在意識へのメッセージとなって、そのうち届くこともあるのではないか、と考えています。

-2003/7/10



カフェオレ愛好家の心理

 休みの日の朝、ベッドに腰を掛け、大き目のカップに入れた暖かいカフェオレをたっぷりと頂くのがフランス人の楽しみの一つらしい。カフェオレの愛好家という意味だけなら自分はいかにもフランス人らしい。ところがその飲み方はあまりおしゃれだとは言い難い。

 編者が愛飲するのは雪印のコーヒー牛乳、農協のカフェオレ、会社の二階にある自動販売機の明治乳業のカフェオレ。糖分が多く甘い。会社で200mlのパックを日に4、5回は頂いている。これはどういう心理から来るのだろうか?

 糖分はエネルギー源であり人が動いたり考えたりするためにどうしても必要な栄養素である。考えても糖分を消費する。間食をしない自分が糖分を欲しがらないとすればそれは考えていない、働いていないことを意味する。そんなはずはないからカフェオレは必要だと自己暗示をかけているのかもしれない。そしてカフェオレに含まれるカフェインが脳を活性化して頭の回転も良くなる・・・はずだ。

 思考は輪になって元に戻り、カフェオレを飲み続ける。これが少なくとも自分に当てはまる心理なのか?でも良く考えてみると、ただ美味いからその効用を後から考えているというのが本音かもしれない。

 -2001/6/25


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