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| 福岡県の古墳に、太陽と船と鳥の描かれた壁画があります。そしてそれと酷似した壁画がエジプトにもあるのです。その二つの壁画については、多くの学者が解釈に苦しんできました。しかしその謎を解く糸口がエジプトと日本の中間にあるベトナムにあるというのです。ベトナムに1500年も栄えたチャンパ王国は、海のシルクロードを支配していた海洋王国。ヨーロッパ諸国が植民地政策を始め、海のシルクロードが消滅したときに、力尽きるように滅亡したチャンパは、最上級の香木・伽羅を輸入するため古くから日本と交易がありました。果してエジプトと日本を繋ぐ掛け橋はチャンパだったのでしょうか？ミステリーハンターの竹内海南江さんが、幻の香木・伽羅を手がかりに、謎を解く旅へ出かけました。
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| Ｑ．今回の取材はベトナムの海岸沿いの街が多かったようですが、どんな雰囲気でしたか？ |
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多くの方がイメージするベトナムですね。リゾート施設もたくさんありました。ベトナムでも内陸部の方は、けっこう寒いところもあるのですが、今回取材した海沿いは、南国という感じでした。ちょうど乾季だったので、毎日快晴で、日中は暑かったです。新鮮な魚介類がたくさんあって、お食事もとってもおいしかったですよ。野菜やシーフードがおいしいって、日本人にとって嬉しいじゃないですか。スタッフもみんな「おいしい！最高！」と言いながら食事を楽しんでいました。でも、帰国してすぐに関西で国内取材があったんです。そのときベトナムでいちばん「おいしい」を連発していたスタッフが、昼食の焼き魚を食べて「やっぱり日本の魚は最高！」って（笑）。確かにそのお店の焼き魚はおいしかったですが、ベトナムでも何を食べても本当においしかったです。
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| Ｑ．現地の方たちを取材して面白かったことを教えてください |
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 チャム族の村で、工芸品の壷作りの取材が面白かったですね。壷を作っている所へ行ったら、何人もの女性がくるくる回っているんです。壮観でした（笑）。日本では、ろくろに粘土をのせて、ろくろを回して形をつくりますよね。それが逆なんです。台に粘土をのせて、人間が回る（笑）。しかもけっこう速いんです。私も体験させていただきましたが、とても真似できませんでした。目が回っただけ（笑）。壷を作るつもりでしたが、何とかバケツみたいなものができたくらい。これなら、回らないで普通に座って手で形を作っても同じという出来でした。でもチャム族の女性が、くるくる回って作った壷は、まさにろくろを回して作ったように仕上がるのです。1000年以上前から、そういう作り方をしているそうです。コツや熟練の技術があるのでしょうね。それにかなりの重労働ですよ。壷だけじゃなく大きな瓶のようなものまで作るそうです。本当にスゴイ！と感心しました。
―「一寸法師」のようなお椀の舟にも乗ったそうですね
これがなかなかスグレモノの舟なんです。お椀の舟と聞くと、安定感がなさそうに思うでしょ？私も乗る前は、そう思っていたのですが意外にも安定感のある舟なんです。一般的な細長い舟だと、横から波を受けると転覆しそうになるじゃないですか。それがお椀の舟にはないんですね。ただし漕ぐのは難しいと思います。下手な人がやるとくるくる回って進まない。でも、どこが先頭というわけじゃないので、方向転換も簡単ですし、利点もあるんです。その舟は竹で出来ているのでとても軽いし、大きなザルとして物入れにもなる。とても機能的な舟だと思いました。現在は、遠浅の海に停泊している船と浜を行き来するために使われているそうです。船に行くときは漕いで、帰りは波に乗って浜へ戻ります。お椀サーフィン（笑）。まるでアミューズメントパークのアトラクションみたいな感じで、浮遊感を楽しめました。
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