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砂漠にそびえる3つのピラミッド。「世界ふしぎ発見!」ではもちろんですが、だれもが一度はどこかで目にしたことのある有名な場所ですね。その3大ピラミッドのあるギザ台地に、発見以来およそ50年ほど手つかずの状態だった遺跡があります。オシリスの墓と呼ばれるその遺跡は、近年本格的な調査が進むにつれ重要性が高まってきています。地下3層からなるオシリスの墓は、3層目の部屋が地下40メートルにあり、そこは満々と水が湛えているというのです。一体この遺跡にはどんな謎が秘められているのでしょうか?吉村先生と共に地底探索に挑んだミステリーハンターの浜島直子さんにお話を聞かせてもらいましょう!
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Q.ミステリーハンター17回目にして初めて見るピラミッドの感想は? |
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17回目にしてやっとです。楽しみでしたね。ギザのピラミッドは、街中からや車で向かう途中でも見えるのですが、カーテンをしたり視界を遮って見えないようにしてもらって、さらにピラミッドの近くへはアイマスクをして、そして「せえの!」と振り返って見ました。スゴイ!そのひと言ですね。どうだからスゴイとか、ここがスゴイという感じではなく、とにかくスゴイ。今まで見た遺跡とは違うすごさでした。例えば、マチュピチュやアンコール・ワットなどは、後からじわじわとすごさが増していく感じ。じっくりと見ていくうちに、レリーフの美しさや、建物の精巧な造りなどがわかり、「これスゴイよ」と実感がわいてくるんです。ピラミッドは、形がシンプルでとにかく大きくて独特のオーラがあるんです。一目見て「参りました!」と思いました(笑)。
―エジプトの街並みはどんな印象を持ちましたか?
色彩溢れるバザールは、モロッコを思い出しましたが、エジプトの方がずっと都会ですね。バザールは本当に楽しかったです。見ているだけでも飽きませんでした。バザールを歩いていると「きれいですね」「お姉さん美人」などと片言の日本語で声をかけられるんです。初めは、まぁ商売上のお世辞かと思っていたのですが、あまりにも言われるから「私ってエジプト人に好まれるタイプ?」なんてちょっと鼻が伸びかけたんですが、ホテルに帰ってガイドブックを読んだら「バザールでは客引きのため女性にキレイだ、美人だと声をかけてくるので気をつけましょう」と書いてあって(笑)。何だ注意事項かよ!っていうオチ付きでした。
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Q.取材中面白かったエピソードを教えてください |
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エジプトの移動で国内線に乗ることになったのですが、朝がものすごく早く6時頃出発だったんです。当然ホテルのレストランはまだ開いていませんから、朝食をとらず空港へ向かうことになったんです。そしたらコーディネーターさんが「これ空港で食べてください」と朝食の入ったお弁当を用意してくださったんです。それがすごく嬉しくて。私たちには、気の利くコーディネーターさんがいてくれるから、こんなに朝早くてもちゃんと朝食にありつけたわ!と感激してたんです。もう空港まで待っちゃいられない(笑)。車の中ですっかり食べてしまいました。で、空港に着いたら、みんな同じお弁当ボックスを持っている(笑)。優越感が一気にしぼんだわけですが、よく見るとボックスにそれぞれのホテル名が書いてあるんです。そうなると今度は中身が気になってしかたがない!どうしても見たい!と思っていたら、欧米系のファミリーがいて、そのお母さんがボックスの中身をチェックしていたんです。お行儀の悪いこととは承知していましたが、速攻でまだお弁当を食べていなかったスタッフのボックスを借りて、フタを開けてそのお母さんのお弁当と見比べたんです。その女性もちょっと変ったコだな、とは思っていたのでしょうけど、「OK。比べてみましょう」というアイコンタクトを送ってくださって、二人で見比べていました。ジュース、ゆで卵、パン、ハム、ここまではほとんど同じ。でも私のは、それとキュウリが丸のまま一本、その方のはサラダ!!ちょっと負けたかも(笑)。正確には何とおっしゃっていたのかわかりませんが、その女性も「あら、これが違うわね」みたいなことを言っていたようです。なんかとても印象に残っている出来事でした。 あと、さとうきび畑のあるところで撮影をしていたときに、子どもたちが私にさとうきびをくれたんです。現地の子どもたちはみんなおいしそうにさとうきびを食べているんですね。私も真似して噛んでみたら、自然な甘みがとてもおいしい。でも一本食べるのはちょっと多すぎて大変だったんです。やっと食べたら、子どもたちが次々に「これもあげる!」と寄って来て。あらら、こんなに食べられないわと思いましたが、子どもたちの気持ちがとってもうれしかったし、かわいかったですね。
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