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イギリスが古代ローマ帝国の支配下にあり、ブリタニアと呼ばれていたころ、アングロサクソンの侵入によって大混乱が起きた時代がありました。その混乱の時代に、数々の激戦を征して平和をもたらした人物、それがヨーロッパ最大のヒーローとも言われるアーサー王です。イギリスでは、永遠のヒーローとして語り継がれてきた英雄ですが、その詳細には謎が多くミステリーに満ちた人物でもあります。そこでアーサー王の謎解きに挑むためイギリス、そしてフランスへと旅立ったミステリーハンターの阿部まりなさん。英仏に渡るミステリー紀行で、まりなさんは一体どんな体験をしたのでしょうか?
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Q.ヨーロッパは初めてだそうですね |
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このお仕事を頂いたとき、「やった!やっと念願が叶う!」って思いました。私が、ファッションや音楽などで一番憧れていた場所がロンドンで、いつか行ってみたいとずっと思っていたんです。フランスも、同じように憧れの国で、今回の取材でその両方に行けることになったので、本当にうれしかったです。
―実際憧れの地へ行っていかがでしたか?
私が取材した所は、田舎の街ばかりで、私のイメージとはかけ離れてました(笑)。私のイギリスのイメージは、赤い2階建のバスが走っていて、バッキンガム宮殿があるというような観光名所的なロンドン市内がほとんどでしたから。逆に新たに田舎の街の素晴らしさを知ることができたのはよかったですけどね。ロンドンでも少しだけ取材をしたのですが、やはりおしゃれな街でした。時間がなくてゆっくり散策はできなかったのですが、ちょっとした空き時間にディレクターさんが、15分だけ買い物タイムをくれたんです。ラッキーなことにちょうど目の前に私の大好きなショップがあったので、試着もしないで超高速で6アイテムも買っちゃいました(笑)。ロンドンは、新しいものと歴史あるものが、ものすごく自然にマッチしているところが素敵でしたね。今度行ったときは、ゆっくりと古着屋さんを回ってみたいです。
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Q.では、新たに発見した田舎のよさとは? |
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とにかくすべてが温かいんです。天候は極寒で、超寒かったんですけど(笑)。人や風景には、ぬくもりが感じられる温かさがありました。私たちクルーは時間に追われて忙しかったのですが、現地で取材した人たちは、誰もが「ウエルカム!」と迎えてくださったし、その場所にはゆっくりと時間が流れているのを感じました。フランスもそうでしたね。スローライフをしている方たちにたくさんお会いしました。仕事も大切だけど、自分の生活を楽しむことが一番大事、というのがみなさんの考え方のようです。フランスでは、2件ほどご自宅で取材させていただいたことがあったのですが、そのお宅がとっても素敵なんです。お二方のライフスタイルがそのままお家のインテリアにも現れていて、一人はナチュラルで温かな雰囲気、もう一人は対照的にポップでモダンな感じ。両方とも、とても素敵で、単に統一されていておしゃれというだけじゃなくて、あぁ本当に生活を楽しんでいらっしゃるなと感じられて、感動しました。 イギリスでは、最初に田舎の方を取材して最後にロンドンへ行ったので、田舎の方たちのやさしさを改めて感じました。ロンドンは、かっこよくおしゃれで刺激的なのですが、やっぱり都会的で、人のことには構っちゃいられない、みたいな雰囲気がありましたから。でもそれはそれで、私は嫌いじゃないんですけどね。どっちかというと私は都会派で(笑)。クールなロンドンっ子のファッションを見ていたらなんか元気が出てきちゃって、「これ!これ!私が憧れてた街!」なんて思ってしまいました。
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