Q.海賊に襲われた当時の雰囲気を感じることはありましたか・・・? |
|
特別に何かを感じたというより、パナマのちょっと変わった地形や自然環境などから、想像力がかき立てられた気がします。この国は、車で1〜2時間も走ればカリブ海と太平洋を行き来できる、2つの海に挟まれた場所にありますよね。そんな地形の影響からか、カリブ海側の明るく晴れた様子に比べ、太平洋側はどんより曇ったお天気が多かったり、森の形態も場所によって様々。またジャングルには多様な動植物が生息していて、自然環境が決して単調ではないんです。そこに、広大な海や"お宝"とくれば、海賊たちが現われても不思議はない気がしました。海賊たちと同時代に生きて、襲撃に巻き込まれでもしたら大変ですが(笑)、色んな物語が生まれる要素が、もともと揃っていた土地なのでは・・・?
ひと言で海賊と言っても、実在した人物の中には色んなタイプの人がいて、数多くの武勇伝や裁判記事なども残されています。やはり、たくさんのドラマがあったんだ・・・!とイメージが膨らみますね。
|
Q.金の装飾品が映えるクナ族の民族衣装は、注目の一着!? |
|
クナ族の女性たちは、普段も民族衣装「モラ」を着て仕事をし、買い物へも出かけます。ですが、民族衣装や布地に興味がある人たちの間では、モラは憧れの一枚らしいですよ!
なかなか手に入らないことに加え、作るのにとても手間がかかりますから。
例えば色とりどりの布一枚を作る場合でも、まずは違う色の生地を何枚も重ね、仕上がりのデザインや柄に必要な色を、そこからきれいにくり抜くんです!白地に赤や水色など、一色ずつ刷っていく版画の手法をイメージすると分かりやすいかもしれませんね。モラの場合はその一色が、一枚の布だという具合に。映像では平面のように見えるかもしれませんが、作り方からすると立体的ですよね。しかも出来上がったモラを見ると、色と色の間隔は1ミリもないくらい。くり抜いた周りもきれいに刺繍などが施され、本当に細かい作業です。 |
|
――モラを一言で表現すると、かわいい?――
マヤやアステカ、インカなど中南米の古代遺跡から発見された絵柄や、伝統的なデザインとして伝わるものは、モチーフが動物であれ何であれ、どれもかわいいと思いませんか?決して鋭角的でなく、全体的に丸くデフォルメされていて。モラの絵柄もそうですが、思わず「かわいい!」を連発したくなる、共通の魅力を感じます!
|
|
――クナ族の方々が大切に守るジャングルには、黄金のカエルまでいる!?――
・・・・・・それは、パナマのジャングルに生息していたんですよ。現在は保護されていますが、実際に見ると、まるでおもちゃみたい!
動くと逆にビックリするくらいです(笑)。大体5センチくらいで、ホントに黄金のよう。ぜひ番組で確かめてみて下さい。
またクナ族の人たちは、パナマ黄金伝説のカギを握る一族だけあって、金製のアクセサリーをたくさん付けた方も!普通なら成金趣味になりそうですが、伝統というか、ずっと使われてきた装飾品だから、民族衣装とのバランスもばっちりとれていました。
|