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第809回
エジプト カイロ博物館の100年
古代エジプトの遺産を救え!
2003/01/18(土) 21:00〜


川幡 由佳
川幡 由佳(かわはた ゆうか)

Profile
1976年1月17日生まれ。女子美術短期大学造型科出身、特技は似顔絵描き。「実家(金物屋さん)のチラシの絵も描いてます!」。女優としてドラマ、CMなどでも活躍。
ミステリーハンターは今回で29回目(スペシャルの回は含まず)。
ホームページ「川幡由佳の”由佳もふしぎだらけ”」(http://yuka.itspy.com/)ではコラム「せかい・ふしぎ・だらけ」や フォトギャラリーなどコンテンツ満載。
また、講談社「BE・LOVE」にて「マンガ版世界ふしぎ発見! ミステリーハンター川幡由佳がゆく!!」連載中。
 

Interview
 

その豪華さや不思議さで、人々に深い興味を抱かせる古代エジプトの秘宝…。昨年100周年を迎えたカイロ博物館には、あのツタンカーメンの黄金のマスクをはじめ、古代エジプトの文化遺産が20万点以上も収蔵されています。でもそれほど多くの秘宝が、一体どのように集められたのか…?今回の「世界ふしぎ発見!」では、カイロ博物館の誕生にまつわるドラマに迫ります。ミステリーハンターは川幡由佳さん。エジプト取材は4回目ながら、また一段とエジプトに魅せられた様子。早速、お話を聞いてみましょう。

Q.エジプト取材4回目にして発見した新たな魅力は?
  古代エジプトの人々については、カイロ博物館の秘宝などから色んなイメージも膨らみますが、そのきっかけを与えてくれる文化遺産を集めた人や、背景までは考えたことがなかったですね。今回の取材で、カイロ博物館誕生にまつわる人たちの存在を知り、秘宝の見方自体も変わった気がします。番組で詳しく紹介しますが、カイロ博物館は1863年にフランス人のマリエットが開設した保存陳列館がその始まり。彼は古代エジプトの遺物に魅せられて、それを守る大切さに段々と目覚めていったんです。文化遺産の海外流出や、墓荒らしとの闘いなど、遺物を取り巻く様々な出来事はもちろん、今回はそこに関わる人間模様やドラマも十分楽しめると思いますよ。

マリエットに援助を申し出た人物にも関係ある、カイロの超有名ホテル「マリオット」。その豪華さについついこんなポーズ! 広さもケタ違いでびっくり!
  ――特に印象に残った話はありますか?――
こちらが古代エジプトの遺物を初めて守ろうとしたマリエットの銅像です!パリで万国博覧会が開かれた時、マリエットが自分で発掘した蝿のデザインのネックレスを展示すると、フランス皇帝の妻がそれを欲しがったんです。でも彼はその要求をきっぱり拒否。とは言っても、マリエットはもともとフランスから派遣されてエジプトに来ているし、権力者の要求を断ればどうなるか彼にも予測できたはず…。だからその時点で、マリエットは"エジプトの遺産を守る"という立場に変わっていたんだろうな、と感じました。もう二度とフランスに帰国できないことを覚悟できるくらい、強い意志で。遺産保護の条例はマリエットが初めて制定したのですが、一番初めに古代エジプトの遺産を守る決意を固め、彼はそれをしっかりと貫いたんだな〜って思います。
Q.その蝿のネックレスを、実は由佳さんも欲しくなった…とか?
  古代エジプトの秘宝に、蝿の形をした黄金の装身具があると知った時はさすがに「ハ、ハエ?」ってビックリ(笑)。キラキラの宝石なんかが散りばめてあるのかな?と勝手に想像していました。ところが実際に見たら本当に「ハエ」。でもそれがすごくモダンなんですよ!古代エジプトの裕福な人たちが付ける、宝石を埋め込んだ豪華なネックレスの上に合わせて付けたら、きっとすごく映えますよ。あれを欲しがった方の気持ちは、分からなくもないですね(笑)。一体どんなネックレスなのかは番組で紹介しますので、お楽しみに!


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