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第807回
完全犯罪を暴く ナポレオン殺人事件
2002/12/21 (土) 21:00〜


諸岡 菜穂子
諸岡 菜穂子(もろおか なほこ)

Profile
1975年4月19日生まれ。中央大学・総合政策学部卒業。
趣味は読書、散歩。特技はチベット舞踏。
文化放送「スターは君だ!」'88グランプリ受賞でデビュー以後、女優としてドラマや映画で活躍するほか、多くのCMにも登場。またラジオパーソナリティーや歌手、作詞家としても活動中。
ミステリーハンターは今回で3回目(スペシャルの回は含まず)。
 

Interview
 

フランス革命後の混乱期に登場し、その軍事的才能でまたたく間にヨーロッパの大半を手中に治めた、フランス皇帝ナポレオン・ボナパルト(1769〜1821)。誰もが知っている有名な人物ですが、彼の死の真相については、ずっと謎に包まれたままでした…。ところが1998年、ナポレオンの毒殺を告白した、ある人物の重要な書類が発見されたのです。一体誰が何の目的で…!?その真相を解き明かすべく、フランスへ向かったミステリーハンター・諸岡菜穂子さんに、お話をうかがいました。
Q.ナポレオンのイメージは?
  マントもおそろいのナポちゃん同士!(菜穂子=幼少時の愛称ナポちゃん)ナポレオンが馬にまたがりマントを翻している絵をフランスで見た時、彼が意外と男前だったことに改めて気付いたんです。歴史上の人物として習った知識とは別に、私にとってのナポレオンは"眼光するどい美男子"という点から、色んなイメージが膨らみ始めた気がします。特別、顔にこだわっているワケではないんですけどね(笑)。
アンヴァリッド(廃兵院)には年代別のナポレオンの胸像が並べられていましたが、顔つきの変化が普通よりもきついみたいでした。並べられた胸像の中心には、亡くなる直前のものも置かれていたのですが、それには際立った迫力というか、リアルな怖さがありましたね。その場所は暗かったし、ちょっと霊的な雰囲気も漂っているようでした…。
  ―――人間として特に興味を持ったのは?―――
セント・へレナはゴツゴツした岩肌の島だったそう。ちなみにここは、イギリスが見えるドーバー海峡胸像の顔を見ていた時に、ナポレオンの言葉「…僕には(星みたいな)"何か"がついているから怖いものはない」というのが、頭をよぎったんです。その後、終焉の地になる流刑先の孤島・セント・ヘレナでは「…目に見えないものは、もう僕から離れてしまった」と語ったそうです。若く、戦略を駆使して征服を続ける英雄の時代ではなく、私は星に見放され始めた次期からの彼に、興味が湧きます。"星"なんて目に見えないものだから追求のしようがないけれど、ナポレオンの何が、星から見放されるきっかけだったのか? 星から見放された後、亡くなるまでのナポレオン自身を探ってみたいと思いました。
機会があれば、その敗戦によって皇帝の座を追われ、セント・ヘレナに流刑されるきっかけになった場所・ワーテルローにも行ってみたかったです。
Q.ルーブル美術館で見た、7×10mもの戴冠式の絵画の印象は
  戴冠式の絵画、その大きさがわかりますか?この大きさを把握するならテレビ画面を通した方が解かりやすいかもしれませんが、近くで見ると、大勢いる人々の顔の細かいところまで丁寧に描かれているのがわかりました。
この絵には、実際の戴冠式が行われた時にはいなかった、ナポレオンのお母さんも描かれているそうなんです。ほかの誰でもなく自分の母親に、皇帝にまで登りつめた姿を一番見せたかった気持ちの表れなのかな?と思いました。


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つづく

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