第798回 パプアニューギニア 魂の踊りを求めて 2002/10/19 (土)21:00〜
―大変だったことはありませんでしたか? 今回は、山の部族が暮らす村へも訪れたので、飛行場からは車で移動したんですね。道といってもほとんど車が通りませんから、すごいデコボコ道なんです。車内で私たちは、ロックコンサートで熱狂するファンのようでした…。首を振って、体を揺らしてもう大変。「車の威力はすごいね、この衝撃でも故障しない」なんて妙なところに感動してしまったくらいです。
―現地の方と楽しそうにしている写真がたくさんありましたね そうなんです。シャイなんですけれどね。すぐに打ち解けてくださいましたし、ジョークや悪ふざけなんかも大好きで明るい人たちなんですよ。今回お会いした人たちの素敵な笑顔がとても印象に残っています。
―暮しが変っていくことも受け入れながら、独自の伝統を今の暮しに合ったものへ進化させているのですね そうですね。今は部族間の戦いはないけれど、かつて勇敢に戦った戦士たちのことをすごく誇りに思っている、みたいな。おじいさんたちなどは、変っていくことに少し寂しさもあるようですが、かたくなに「昔がいい」という感じはありませんでした。争いなく平和に暮らせるのはやはり幸せなことですから。でも、部族の誇りや伝統はちゃんと今も子供たちにも伝えていますし、子供たちもきちんと受け継いでいるようです。