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第791回
グレイト・ネイチャー
神々の遺したもの
2002/08/24 (土)21:00


竹内 海南江
竹内 海南江(たけうち かなえ)

Profile
「世界ふしぎ発見!」をはじめ、数々の番組でレポーター業をこなす他、CM、文筆業でも活躍中。短編小説集『アフリカの女』(幻冬舎文庫)、中編小説『うたかたの月』(幻冬舎)等、多くの著書を持つ。
ブルース・インターアクションズ社より最新刊、散文&写真集「グリオの唄」発売中。
オフィシャルウェブサイト はhttp://www.kanana.com/ 。
ミステリーハンターとしての登場は今回で177回目(スペシャルの回は含まず)。


Interview
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このところ、なぜかアメリカづいている海南江さん。UFO(#775)、ディズニー(#786)、そして今回と、なんと3回連続のアメリカロケ。けれど、「そろそろアメリカには飽きてくる頃じゃないかしら?」…なんて心配はご無用。広ーいアメリカにはテーマもいっぱい転がっているのです。
先の2回とは全く趣向を変えた今回のテーマは、ズバリ「大自然」。アメリカの国立公園を巡り、大自然を堪能してきた海南江さんに、お話を聞いてみましょう!
Q.今回は国立公園を巡ったんですね。
  イエローストーンにカールスバッドにアンテロープ・キャニオンにグランド・キャニオンにエバーグレーズ大湿原…5ヶ所かな?かなり広い範囲に散らばっていて、移動が大変でした。今までに行ったことがあったのは、イエローストーンとグランド・キャニオン。他の3ヵ所は初めてでした。どこもみんな、素晴らしかったです。
イエローストーンはね、沢山の間欠泉と温泉で有名なんですけど、日本人って、温泉が好きじゃないですか?入りたいー!…って思うんですけど…お湯の中に固有種のバクテリアがいるから、いっさい入れない。お湯を触ることもできないんです。いっぱい温泉があって、いろんな温度があるみたいだから、中には適温のところもあるんでしょうけどねー…残念です(笑)。
こちら間欠泉! …温泉…
Q.中でも印象に残った国立公園は?
  アンテロープ・キャニオンですね。渓谷の岩に、鉄砲水でできたという模様が刻まれているんですけど…すごいんですよー!まさに自然が作った芸術。びっくりしました。それに、岩だけでもすごいんですけど、光の芸術もあるんですよ。谷底って、真上に太陽がくる正午くらいにならないと、光が入ってこないんですね。午前中の暗いうちに行って待ってると…だんだん光が入って来て…この写真!スポットライトみたいな光が動くんです。こんな状態になるのは、ほんのわずかの間ですけど、素晴らしいです!綺麗ですよー!!本当に見ごたえがありますよ!!
でもね、自然って怖いんですよ。ここにはまだ、現在進行形で鉄砲水が出る場所があるらしいんです。入り口に慰霊碑が建ってて…14〜15名の名前が書いてありました。もしこの番組を見てアンテローブ・キャニオンに行くっていう方がいたら…必ず現地のガイドさんに従って行動してください。「今日はダメだよ」って言われたら、絶対に入っちゃダメですよ。「ちょっとだけなら」って入って、鉄砲水に流される…っていうことがありますからね。もちろん、許可が出ていれば、ぜひ行ってみてください。本当にここは素晴らしいです!!
自然が作った芸術です! スポットライト!
Q.印象に残ったできごとは?
  グランド・キャニオンで…グランドキャニオンの空撮の時に、ヘリコプターが落ちそうになったこと!取材中、下から突風にあおられたんですよ。ヘリっていうのはひっくり返されたらアウトなんですけど、あの時は45度くらいの角度まで吹き上げられて…それからきりもみ状態で8の字にグワーっと舞って…もう何が起きたのか…風景がクルクル周るんです。それでもなんとか立てなおして、一応平衡を保ったと思ったんですけど、今度は横風にあおられて、全然前に進めないんですよ。それが一番深い谷底の上(笑)!まあ、最終的にはパイロットの人がうまく立てなおしてくださったんですけどね。今まで何度も空撮してますけど、あんな怖い思いは初めてでしたねー。
グランド・キャニオンは、VTRでも出てきますけど、歩いて谷底に降りるときにも十分に注意しないと生命の危険を伴うし…自然って甘くないですね。雄大で壮大で…偉大ですよね。抗えないです。
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つづく

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