Q.今回の取材地はイギリスですね |
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私、イギリスは初めてで、これまでイギリスって聞くと、浮かぶのはロンドンだったんです。カッコいい都会のイメージ。でも、今回湖水地方に行って、ずいぶんイメージが変わりました。湖水地方は、誰かがこの地全体が自然公園だって言ってたんですけど、その通りで、とにかく緑が美しくて…ホントに綺麗でびっくりしました。野生のウサギなんかにも会えるんですよ!
それに、なんと言っても人がすごく温かいんです。私たち、湖水地方ではホテルじゃなくてB&B;(「ベッド&ブレックファースト」の略称。旅行者を泊め、朝食を出す、日本で言う民宿のようなものです)に泊まったんですけど、そこのお父さんとお母さんが、明るくて優しくて、とっても素敵な人たちだったんです。むこうは今、昼が長くて、日が沈むのも夜11時くらいなんですね。それで外での取材も遅くなりがちで、仕事を終えて戻ると、夜中になったりしてたんです。でも、何時に戻っても、いつも二人が笑顔で迎えてくれて…本当にお家に帰ったみたいな温かさがありました。お父さんの作ってくれるお料理も最高で、愛情のこもった料理って感じでした。だから、そこに9泊した後ロンドンのホテルに移ったら、すごく冷たいというか(笑)…ベッドメイキング一つにしても、温もりっていうか、心の込め方が全然違うような気がしました。
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Q.今回のテーマ、ピーターラビットは? |
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たぶん母が集めていたんだと思うんですけど、小っちゃい頃から家にピーターラビットのカレンダーとか、お皿とかマグカップがあったんです。だから絵は大好きだったんですけど、元々絵本で、ストーリーがあったとは知りませんでした。で、この取材が決まって初めて全冊読んで…それが面白いんです!子供向けかと思ったら、大人が読んでももっともだと思える内容で、人に対する思いやりの大切さとか、当たり前みたいに思っていることを改めて学ばせてくれるようなお話がいっぱいなんですよ。
私が一番好きなのはシリーズ1冊目の本!お母さんがピーターに「いたずらしちゃ駄目だよ」って言ってたのに、ピーターはいたずらして、大変な目にあって帰って来るんです。でもお母さんは叱らずにカモミールティーを飲ませて、優しく寝かせてあげるんです…なんだか理想の家庭像っていうか…今、子供の虐待とか、悲しい話が多いじゃないですか?でもこの絵本は本当に温かくて、読むとほっとします。みなさんにもぜひ読んで欲しいです。
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Q.イギリスで印象に残ったのは? |
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ガーデニングですねー。どこに行ってもお家の庭に花が咲き乱れていたのが、すごく印象的でした。もうひたすらお花で埋め尽くす、みたいなな感じで、とにかく綺麗でしたねー。むこうの人に、なぜガーデニングをするのか聞いたら、自然というのは神が与えてくれたもので、私たちは自然と接することによって神とも接しているんだって。だからガーデニングによって心豊かになれ、癒されるって。そういう考え方、すごくおもしろいなーって思いました。
私もイギリスで触発されちゃって、「日本に帰ったら絶対部屋中花で埋め尽くして、玄関も花だらけにする!」って宣言してたんですけど、帰っちゃうと結局やらないんですよね(笑)。小さなハーブとか、育ててみようかなとは思ってるんですけど、長い旅に出ちゃうとすぐダメになっちゃいますよねー…ものを育てるって、大変ですね(笑)。
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