ノムさん、G小林に勉強の勧め…阿部の後継者には「今のままではならない」
サンケイスポーツ専属評論家の野村克也氏(80)が17日深夜放送のTBS系「S☆1」にVTR出演。同日行われた巨人-広島5回戦(東京ドーム)の試合映像をみながら、ボヤキ解説した。
巨人・小林誠司捕手(26)が『阿部の後継者になれるか』というテーマで試合をみた野村氏は、小林がサインを出した際に、この日先発の22歳の今村に首を振られるシーンを指摘。「若いピッチャーに首を振られるようじゃダメ」とバッサリ。
「巨人の小林なら『広島打線を熟知している。うちのキャッチャーはよく野球を知っているな』という、積み重ねが信頼度を増していく」と、まだ投手陣からの信頼が十分に得られていないと分析した。
さらに、右打者に三塁線にいい当たりをされた場面をみると、「左投手が右打者のインコースに投げると、あそこ(三塁線)にいく」と話し、野村氏は現役時代、投手にインコースを要求した時は、ミットを2回以上右手でたたき、三塁手に知らせたという。「野球は団体競技で、目に見えない連係プレーが大事」と、試合の中での捕手の重要性を説いた。
打撃については、この試合で小林は二塁打を放ったが、「バッティングは阿部には永久に勝てないでしょう」と厳しかった。最後に、阿部の後継者になれるかという問いに、「今のままではならない。捕手は守りにおける監督の分身ですよ」と持論を展開し、小林にはさらなる勉強の勧めをした。