セウォル号沈没 朴槿恵氏の「空白の7時間」30年非公開に 韓国大統領府 選挙前駆け込みで記録隠微か
韓国で旅客船セウォル号が沈没した2014年4月16日、当時の朴槿恵(パククネ)大統領(罷免され逮捕、起訴)が7時間にわたり姿を現さず、大統領府の救助指揮機能が事実上まひした問題で、大統領府は6日までに、当日の朴氏の行動に関する全資料を原則30年間公開しない「指定記録物」にした。
JTBCテレビが報じた。朴氏の行動を隠蔽する目的だとして、世論から強い批判が出ている。
黄教安大統領代行は9日の出直し大統領選で当選者が確定した時点で失職するが、その前に“駆け込み”で証拠を隠したとみられている。
朴前大統領は、船がほぼ水没した約7時間後に対策本部に現れ「(乗客が)救命胴衣を着けているのに発見が難しいのか」と、状況を把握していないことをうかがわせる発言をした。
韓国の法律は、安全保障に重大な危険を招く恐れがあるか、プライバシーに関する記録は非公開にできると定め、国会の3分の2以上の同意か裁判所の令状がなければ閲覧が許されない。(共同)