東芝株主総会「リーディング・ウソベーション」 経営陣の謝罪空転、飛び交う怒号

 「東芝は『リーディング・ウソベーション』」「恥を知れ」。千葉市美浜区の幕張メッセで30日開かれた東芝の臨時株主総会で、「名門」を経営危機に陥れた経営陣に、株主は厳しい言葉を浴びせ続けた。怒りの訴えに対し、淡々と答える綱川智社長ら経営陣の対応に会場のボルテージは上がる一方だった。

 午前10時、総会は静かに始まった。議長を務める綱川社長は会場を埋めた1343人の株主を前に、「株主の皆さまに度重なるご迷惑をかけ、おわびいたします」と謝罪。米原子力子会社ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)の経営破綻で巨額赤字に陥った経緯や債務の整理、社会インフラ事業を中核とする東芝の新たな成長戦略などの説明をしていった。

 開始から約40分が経過したころ、突然静寂が破られた。ある男性株主が、発言したいときにあげる赤いうちわを掲げながら、「動議!」と声を張り上げた。だが、綱川社長は「静粛に願います」と応じただけで、男性の存在を無視するかのように説明を続けた。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ

    どう思う?

    「どう思う?」一覧