巨人のドラフト1位・吉川尚輝内野手(21)=中京学院大=が14日、名古屋市内のホテルで契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1500万円で仮契約した。背番号は「0」に決まった。
「ゼロからのスタートにふさわしい番号をいただいた。ここからが勝負」と迷いなく、力強い口調で話した吉川尚は、1年目の目標に新人王、盗塁王を掲げた。
正二塁手として期待される50メートル走5秒7の韋駄天は、すでに来年2月のキャンプへ向けた準備を進めている。大学野球部が借りている岐阜・中津川市の公営グラウンド周辺で、毎日30〜40分間の走り込み。「すごく田舎で田んぼだらけ。坂も多くて…」と、体をいじめ抜いている。
さらにパワー吸収も検討中だ。長良川河川敷には2000年シドニー五輪女子マラソン金メダリストの名を冠した「高橋尚子ロード」がある。金メダルの豪脚を鍛えた走路を「機会があれば走ってみたいです」。スターへの道を走り、1年目からのブレークを目指す。 (谷川直之)
「大学の先輩の菊池(広島)みたいなタイプ。それ以上になれる力は持っている」