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グンゼ工場で火災、3人搬送140人避難 兵庫・朝来
26日午後3時25分ごろ、兵庫県朝来市山東町楽音寺のグンゼ梁瀬工場で「黒い煙が上がっている」と119番があった。地元消防によると、敷地内の縫製工場が千平方メートル以上燃え、約6時間半後に鎮火した。従業員の男女3人が救急搬送されたが、のどのやけどなど、いずれも軽傷とみられる。
朝来署によると、爆発音がしたといい、縫製工場と裁断工場の間にある油煙除去装置が出火元の可能性が高い。グンゼは取材に「染色の工程で使うボイラーから出火した」としている。朝来署が原因を調べる。
グンゼによると、約140人の従業員が避難した。梁瀬工場は女性用肌着で国内生産の大半を担い、年間700万枚製造している。工場復旧の見通しは立っていない。
現場はJR山陰線梁瀬駅の南約1キロで、付近には住宅や幼稚園がある。
工場の東側にある市立梁瀬小の教頭は「太陽が隠れる高さまで黒い煙が上がっていた」と話した。梁瀬小は春休みで児童はいなかった。