公開日:2013.01.09
負債総額が原則30億円以上の倒産企業および信用変動企業を掲載。
(株)萬來舎 | [埼玉] パチンコホール経営 |
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破産開始決定 / 負債総額 約34億3900万円
(株)萬來舎(TSR企業コード:311049222、熊谷市桜木町1-100、設立昭和46年11月10日、資本金1000万円、許清二社長)は、12月19日に東京地裁から破産開始決定を受けた。破産管財人には赤尾太郎弁護士(赤尾・花﨑法律事務所、東京都港区北青山2-7-20、電話03-5414-1851)が選任された。
負債総額は申立時点で債権者6名に対し約34億3900万円。
バブル期にはパチンコホール(銀座会館など4店舗)・サウナ・結婚式場・ウィークリーマンション・焼肉店など多角経営を展開し、ピーク時には100億円を超える年商をあげていた。しかしバブル崩壊とともに業況は悪化、とりわけパチンコホール以外の各事業で不採算店舗が多数発生。金融債務が多額に膨らんだこともあって、平成11年7月期中には金融機関主導でパチンコ事業からの収益弁済を進めるとともに、不採算事業の見直しや保有不動産の売却などを図るとした再建計画が策定される事態となった。しかし主力のパチンコ事業においても苦戦を強いられるようになったことでこの計画も頓挫。さらに近年においてはいわゆる「5号機問題」の影響もあって業績低迷に歯止めがかからず、平成24年10月頃に債権者から破産を申し立てられ、11月30日に株主総会の決議により解散していた。