株式会社アゼル倒産、自己破産へ
テーマ:倒産情報アゼルが倒産。負債額442億円。
アゼルは元々は建築工事を主体としていた業者ですが、分譲マンション事業への進出、パチンコ店の経営なども手掛けていました。
分譲マンションのブランド名は「エンゼルハイム」ですね。
倒産原因は近年の不動産市況の悪化で販売不振から資金繰り悪化、倒産と。
アゼルの親会社はプロスペクトグループです。
プロスペクトも支えきれなかったということですね。
アゼルについては訳あって追っていたのでこれまでの流れを簡単に。
平成20年3月期決算で約38億円の赤字。
まぁ、この辺りからということで。
プロスペクトより代表及び役員が異動する。
親としては放っておけないと。
平成20年8月、グローベルスとの合併発表。
この合併のシナジー効果は理解できんかった・・・
結局、11月になって合併中止の発表。
平成20年10月、ノエルの倒産で取立不能、取立遅延。
追い討ちをかけます・・・
平成20年11月、GC注記。
財務制限条項抵触のGC注記なのでこれはまだ致命的ではないかと。
平成20年11月、ダイア建設との業務提携。
これもこれで意味わからず。
結局、ダイア建設倒産。
平成20年11月、管理会社譲渡。
収益部門を手放す・・・危ういパターンです。
平成21年2月、ニチモの倒産で取立不能、取立遅延。
更に追い討ちをかけます・・・
平成21年2月、保有していた大田区のパチンコ屋2店舗譲渡。
返済資金の準備でしょう。引渡し予定は3月27日のXデー。
平成21年3月、プロスペクトより割当増資で約7000万調達の発表。
この資金で本社改装して賃貸に回すと。
う~ん、まぁ、無駄なスペースがあれば貸したほうがマシですが1億ほどかけて改装・・・
そんなにかかるのか疑問。
3月26日の発表で結局、増資中止・・・調達できず。理由は不明でした。
平成21年3月30日、前述のパチ屋の譲渡代金が予定通り27日に決済されなかったと。
これが致命傷となった様子。
で、破産手続開始申立て。
今になって考えればプロスペクトの7,000万の増資中止も27日の決済ができないことで倒産することが見えていたからでしょうね。
アゼルだけでなく、まだ危うい不動産業者はありますからね。
さて、どうなるか・・・
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1 ■デスノート銘柄
注目銘柄の倒産ですね。
ダイアしかりアゼルしかり倒産している企業は二年前ぐらいから株価の低迷が続いていますね。
ある意味、民意みたいな。
アゼルは運が悪かったですね。
以前記事で特集してましたが、長谷工は大丈夫ですかね。踏ん張りどこですね。
頑張ります!気張ります。