ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




塩谷酒店。千葉県勝浦市興津2655。1988(昭和63)年8月7日

国道128号(外房線と海岸の間の旧道)の上総興津駅の辺り。興津駅前交差点から西へ70mほどのところ。写っている店は右から、○瀬履物店(写真の字が読み取れない)、塩谷酒店、渡辺精肉店、鎌田商店(塗料、金物)。
現在はストリートビューで見ると、履物店は家がなくなって「松葉屋飯店(興津駅前交差点そばにある)専用駐車場」の看板がある。塩谷酒店は蔵造りの2棟を店舗と車庫にしている。今はコンビニのヤマザキデイリーストア勝浦興津店に建替わっている。そこに写真にもある「地酒 腰古井」の看板が立っている。腰古井の醸造所・吉野酒造は上総興津駅の北の山(興津城跡がある)の裏側、駅から真北へ、直線距離で1.5kmのところにあり、その建物は国登録有形文化財だ。
写真左奥の2軒、渡辺精肉店と鎌田商店は今も健在。渡辺精肉店の建物は2016年頃に屋根を葺き替えるなど修復しているが、店先は変わっていないようだ。

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いわせ釣漁具店。千葉県勝浦市興津2610。1988(昭和63)年8月7日

昔、子供を興津海水浴場に連れて行ったときに、海岸沿いを走る国道(山側を走るバイパスがあるが旧道のほう)の家並みを数枚撮影した中の1枚。
国道128号の興津駅前交差点から東へ75mのところに釣具店の「有限会社いわせ」があるが、写真の家はその旧店舗。看板に「年間民宿」とあり、泊まれる部屋がこの店の建物なら、裏はもう海水浴場だ。
写真では雑貨屋だか食品店に見えるが、有限会社いわせのHPでは「千葉県勝浦で戦後から営業している漁業者向け卸売問屋です。遊漁船業の発生当時からその道具作りに携わっています」とある。

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金町湯。葛飾区金町5-14。2019(令和元)年6月27日

金町末広商店会通りにある銭湯。入母屋破風の伝統的な建築様式の銭湯なので、戦前からある建物かと思ったが、『 REVIEW>レトロ銭湯、金町湯』によると、昭和32、3年頃に火事で焼かれて建て直したもの。創業は昭和18年という。創業時の建物を再現するように建てたのかもしれない。
看板に「サウナ 赤外線 超音波 バイブラ ボディシャワー 麦飯石 浄水セラミック」とある。バイブラとは浴槽の底から気泡が噴き出してくるもの。麦飯石(ばくはんせき)とは石英斑岩の一種で、多孔質で吸着作用があり、ミネラル溶出量が多い。浴用としての利用が盛んに行われ、粒状のものは浴槽やタンクに入れ使用されている(ウィキペディア)。1日使えば後は効果は薄れそうな気がする。



永山薬品。金町4-24。2003(平成15)年12月21日

金町湯と同じ交差点の対角線の向かいにあった薬屋。「薬局」だったのを「薬品」に書き換えたようだ。薬剤師がいないと薬局の名称は使えない。2008・9年頃取り壊されたらしい。今は空き地のまま5台分の駐車場になっている。

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上:毎日新聞金町専売所、左:アサカ薬品
葛飾区金町5-14。2019(令和元)年6月27日

金町末広商店会通りにある金町湯の5軒ほど東に、看板建築風の古い店舗が二軒並んでいる。バラ色?に塗ったトタン張りと思われる家が1970年頃の地図に「毎日新聞金町専売所」とある家。仕舞た屋になって久しい感じだ。
その隣はアサカ(浅香)薬品。今は普通の薬局とは違う感じだが、写真では佐藤製薬のサトちゃんとサトコちゃんが店頭に出ている。1970年頃の地図では「アサカ薬局」で載っている。

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三軒長屋。葛飾区金町5-15。2003(平成15)年12月21日

JR金町駅南口から西へ、JRの線路と平行に伸びている道路が「金町末広商店会通り」という商店街になっている。金町郵便局のところに「金町末広商店会」の看板が街灯に付いているので、そこから先が末広商店会になるようだ。写真のトタン張りの三軒長屋は金町郵便局から230m西へ行ったところにあった。今は取り壊されて駐車場にしている。
真ん中の1軒に「大河原塗装」の看板が出ている。
三軒長屋の右隣に木造二階建てで白い壁のわりと古そうな家がある。近藤医院だった家で、玄関をよく見るとそれらしい名残が見られる。



すえひろ電器。金町5-15。2003(平成15)年12月21日

三軒長屋から西へ3軒目の出桁造りの電気店。末広商店会だからすえひろ電器の店名にしたのだろう。「スエヒロ模型店」という割と大きい模型店も少し駅よりにある。すえひろ電器の家は1970年頃の地図では「東風洋服店」。
看板の「日立チェーンストール」とは日立グループ各社の電化製品を取次・販売する電器店の名称(ウィキペディア)。製品名かと思った。
写真右のビルには2010(平成22)年3月に写真家松山忠徳の「花の写真館・現代万葉歌集の館」がオープンした。

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さかい文具店。葛飾区金町5-24。2019(令和元)年6月27日

写真のカーブしている通りは、今は水戸街道(国道6号)の北の裏通りだが、旧水戸街道である。国道の京成金町線が交差する交差点から西へ250m行ったところの裏。道路がカーブしたところから西へは、新金線(しんきんせん、貨物専用線)の踏切までの650mは直線だ。この辺りには旧水戸街道の北側に沿って、昭和50年頃まで用水路か排水路と思われる堀川があった。カーブは川の跡なのだろうか。池があったためそれを避けたようにも見える。
写真の家は出桁造りの家を看板建築風に改装した商店のようだが、農家の母屋だったのかもしれない。1970年の地図に「さかい文具店」とある。孔官堂の線香の袖看板が残っている。


さかい文具店。2019(令和元)年6月27日



クラブ家。金町5-21。2019(令和元)年6月27日

さかい文具店のすぐ西の向かい側にある1階を店にした木造アパート。空き家のように見える。左の店は「中華料理 餃子の店 クラブ家」。2010年頃に閉店した。真ん中の店はスナックだろうか。右は「スピードドライセンター 金町第五営業所」の看板が残る。
歩道上にマンホールが並んでいる。堀川を暗渠にしたものと分る。

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金町栄通り商店街。葛飾区金町5-36。2003(平成15)年12月14日

京成金町駅のすぐ南の踏切から金町栄通り商店街へ入って南方向を見た写真。JR金町駅と京成金町駅、駅前バスターミナルへの道筋でもあり、人通りの多いところから形成された商店街だと思う。かつては普通の商店街だったのが、最近は飲み屋街のようになってきたという。食品や生活用品をスーパーで買うようになると、そういう個人商店は閉めざるを得なくなる。
写真奥の街灯に「旧水戸街道」の表示がある。水戸街道そのものではなく、その脇道になると思うのだが、国道6号側の入口は旧水戸街道から入ることになる。とにかく江戸時代からある古い道である。



庭付き一戸建て民家。金町5-36。2003(平成15)年12月14日

栄通り商店街の中央辺り。写真左の看板は焼き肉の「平和苑」で、その向かい側にあった平屋の民家。現在は「パレス佳園」(2005年4月築、3階建12戸)というマンションに替わっている。



栄通り商店街南側入口。金町5-26。2003(平成15)年12月14日

手前の道路が旧水戸街道で東方向を見ている。そこから右の国道6号に合流していく地点。旧水戸街道はまっすぐ、国道の歩道となって続いている。
写真左に金町栄通り商店街の入口が開いている。街灯が1本立っているだけで、とても商店街の入口とは見えない。

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旧高橋診療所。大田区山王3-30。2009(平成21)年4月12日

写真の診療所だった洋館は、今は「ギャラリー・クラシック」という写真スタジオ・ギャラリーになっている。池上通りの大森駅の南で、「山王ハーモニーAVE」という商店街のなかにあるようだ。
文化庁>国指定文化財等DB 』によると、1931(昭和6)年に住宅を兼ねた診療所として建てられた。木造2階建、瓦葺、建築面積75㎡、スパニッシュ風の外観。2000(平成12)年2月に有形文化財に登録された。



丸橋たばこ店。山王3-30。2009(平成21)年4月12日

旧高橋診療所の隣がたばこ屋だった。2015年頃には廃業したようだ。その隣の銅板張り看板建築との二軒長屋のようにも見える。
銅板張り看板建築の二階の壁に「ペットショップ」「八景園」の文字が残っている。袖看板もペットフードのもののようだ。
八景園(大森八景園)とは明治17年(1884)に開園した遊園地。殊に梅園と台地上から眺める海の名所として人を集めたらしい。写真右のカドヤ建設が闇坂(くらやみざか)に上がっていく交差点の角にあるが、八景園は闇坂の北の台地と池上通りに向いた斜面を整備したのだろう。

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平林酒店。大田区山王3-28。2009(平成21)年4月12日

池上通りの、大森駅の南、山王ココ商店街にある酒店。写真右(北)に山王会館入口交差点があり、ココ商店街はそこまでである。建物は戦後に建てられた看板建築のようだ。角の方はタバコ屋のようになっているが、横に看板がついているから、これも平林酒店なのだろう。明治38年の創業という。輸入ワインに力を入れているようだ。
現在は「山王メゾンドシエ」(2012年2月築、7階建12戸)というマンションに建て替って、店はその通り側の角に入っている。



大森眼鏡院。山王3-30。2009(平成21)年4月12日

池上通りの山王会館入口交差点から北へ、闇坂(くらやみざか)に入る横町までが「山王ハーモニーAVE」という商店街で、「柳会」という組織がまとめている。昔は「柳会商店街」といったのだろうか。写真はその商店街の中程。「セカンドハンズ」という中古の本CDゲームの店、「大森眼鏡院」というメガネ屋、裏の駐車場への路地、婦人用品店?が写っている。建物は現在もそのままだが、店は全て替ってしまった。

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ハナブサ薬局。大田区山王3-24。2009(平成21)年4月12日

池上通りの大森駅の南、MEGAドン・キホーテ(旧ダイシン百貨店)の向かい辺り。「山王ココ」という商店街である。山王ココ商店街は写真左すぐのところから北の山王会館入り口交差点までの、通りの西側に230mほどの長さで続く。組織の名称は「新柳会商店街振興組合」だから、正式には「新柳会商店街」というらしい。
写っている店は左(南)から、やなか珈琲店、Place More(婦人服)、ハナブサ薬局、山王ココ組合事務所、アキタニ洋品店。
銅板張りの家は取り壊される前は「山王ココ組合事務所」の看板をつけていた。その家とアキタニ洋品店は、「ハーモニーレジデンス大森山王」(2012年9月築、15階建70戸)というマンションに替わってしまった。



旭光堂眼鏡店。大田区山王3-24。2009(平成21)年4月12日

1枚目写真の右に続く家並みで、写っている店は、Vic 5(美容院)、旭光堂眼鏡店、セレクトショップ ポラリス(金買取り)、アドレス(不動産)、?、やお源。
旭光堂は外観からも戦前築の看板建築に見える。両端の柱の上部に洋風のレリーフがある。木枠のガラス戸も元のものかもしれない。『工房ふうの日々>旭光堂眼鏡店』によると、昭和20年創業。
写真右端はやお源という八百屋。黄色地の看板は「大田青果六番 やおやの やおげん」。2017年に取り壊されて駐車場になっている。

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