平和生命館。中央区銀座3-2。1987(昭和62)年10月4日
外堀通りから松屋通りへ入る角、銀座西3丁目交差点(1986年の住宅地図では「教会前」交差点)にあった。現在は「ギンザ・グラッセ」という11階建(地下2階)のガラスのカーテンウォールのビルに替わった。そのビルが2007年着工、2008年4月の竣工で、平和生命館は2006年には解体が始まっている。
『総覧』によると、「平和生命館(旧菊正ビル)、設計=国枝博、施工=大林組、建築年=1932(昭和7)年、構造=RC・7階建て」。「菊正」とは菊正宗酒造のことらしく、昭和10年頃の火保図では「菊正宗ビル」で、隣の東映会館のところが「菊正宗倉庫」である。ちなみに東映会館は1960(昭和35)年の建設で、たぶん今のビルはそのまま替わっていないと思う。住宅地図には「平和生命本館」とあり、平和生命の本社が入っていたと思われる。当社の設立は1947(昭和22)年10月である。
2001(平成13)年9月15日
左の写真は夕方の暗くなってきたときの撮影で手振れのためぼけているが、ビルの付け柱の間の壁面はタイル貼りである。解体前の壁面は濃い緑色になっていたがパネルを貼り付けたのだろうか。
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