まにあっく懐パチ・懐スロ

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(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

アドベンチャーツアー(平和、デジパチ)

2017-04-26 16:17:36 | 現金機デジパチ

(90年代パチンコ・マイナー機列伝)



1995年(平成7年)に平和から登場した新要件デジパチ「アドベンチャーツアー」

★賞球:7&15
★大当り確率:1/216
★カラー液晶デジタル搭載
★デジタル停止順:左⇒右⇒中
★図柄:3、7、ショートヘアーの女性、ロングヘアーの女性、スペースシャトルA、
スペースシャトルB、敵機(宇宙船)A、敵機(宇宙船)Bの計8種類
★大当り継続ラウンド:最高16R(10カウント)
★出玉:約2400個
★意図的な連チャン性:なし(現金機の連チャン規制期に登場(当局はCR機を優遇))


「宇宙旅行」(Adventure Tour⇒冒険旅行)がモチーフのデジパチ。カラー液晶の
デジタル表示(「天の川」を思わせる黒い背景に、個性的な図柄が映えた)やリーチ
アクションなどに特徴があったが、当時の宿命と言おうか、「どノーマル」な現金機
ゆえに、出玉のインパクトは弱かった。また、大当り確率もノーマルにしては特段
甘くなかった(当時は、約1/200の甘いノーマル機が多数存在)。設置もさほど多い
印象はなく、しかも爆裂CR機や小デジ確変機に押されて客が飛び、短期間でハズす
ホールも少なくなかった。私が本機と遭遇した新宿・西口の「ジャンボ」(1F)も、
半年持たずに撤去されてしまった記憶がある。ただ、かつてレトロファンの聖地と
して知られた、宮城県柴田郡大河原町「エンパイヤ」に長らく設置されていたから、
ご記憶の方も多いだろう。


露骨な連チャンや確変、時短といった特性が無い以上、どうしても脚光が当るのは
「リーチアクション」となるが、そのリーチも僅か3種類しかなく、「豊富なリーチを
楽しめる」仕様とはいえない(別にリーチが豊富だからいい台、という訳ではない。
むしろ逆も多い)。デジタル停止順は「左⇒右⇒中」で、左右デジタルは高速から
低速に切り替わって1コマ進んで止まるのが原則だ。但し、時折、右デジが低速に
なってから数コマ進むこともある。こうなると、右デジは不規則コマ数のスベリを
見せて即テンパイするか、約1コマ通り過ぎてからクイッと戻ってテンパイとなる。
即ち、リーチが確定する「右スベリ(右ズレ戻り)」アクションだ。また、配列上
ダブルリーチとなるパターンも4種類あって、いっそう期待感を煽った。


そのリーチには、(A)ノーマル、(B)ノーマル再始動、(C)アメドリ風の3種類が
存在。ノーマルは、ごく普通に中デジが中速スクロールするのみで、信頼度は低い。
ノーマル再始動は、ノーマルで一旦ハズレ停止後、再び中デジがスクロールを開始
する、いわば「二段階」アクション。二段階といっても、信頼度はノーマルに毛の
生えた程度で、大半はハズレ。一方、アメドリ風リーチは中デジのスクロール速度が
上がった後、リーチ図柄手前でスローダウン⇒通り過ぎるとスピードアップを何度か
繰り返してから、いったんハズレ目で停止。その後、中デジがノーマルと同じ速さで
スクロールを再開する、やや凝った動きであった。他の2つのリーチが地味なのとは
対照的だ。しかも、このアメドリ風リーチが掛かると、約1/2が大当りとなる。ハズレ
多発のノーマル系と違い、発生頻度は低いが期待できるリーチだった。アメドリ風で
当る時は、中デジがビタ止まりで当る他に、停止直前に超スローに切り替わってから
半コマ戻って当るパターンも存在。また、ノーマルからアメドリ風に発展する場合と、
いきなりアメドリ風に突入する場合の、計2パターンがある。


大当り中は、ある惑星(地球?)の「姫」と思しき女性が操縦するスペースシャトルで、
宇宙空間を冒険する物語が延々と続く。出だしは順調だが、途中で敵機の攻撃を
受けたり、巨大ブラックホールに吸い寄せられたりして、ピンチも迎える。そして、
最後は自分の星に無事帰還して、宇宙探検も無事終了。敵機の形が実に個性的で、
「巨大な三ツ矢サイダーのマーク」みたいな形をしていた(メイン図柄にも採用)。


なお、本機の大当り図柄の二つの「顔」図柄を、「戦士」「女の子」と紹介する
ネット情報を散見するが、個人的意見としては、片方は髪が長めの女性、もう
片方がボーイッシュなショートの女性で、「二人とも女の子」だと考える。まぁ、
片方が「姫」、もう片方を「女戦士」と見れば、特に問題ないのかもしれないが。



(平和「アドベンチャーツアー」の項、了)



※追記(余談)※

昨晩、NHKラジオ深夜便で「80年代アイドル特集」というのをやっていた。
小泉今日子「艶姿ナミダ娘」、柏原芳恵「ハロー・グッバイ」、岡田有希子
「くちびるNetwork」、工藤静香「MUGO・ん・・色っぽい」と懐かしの
80年代ソングが次々と流れてきて、何と素晴らしい選曲かと思っていたら、
曲明け、アナウンサーが「続いては、男性アイドルの曲をお送りします」。
この一言で、テンションはダダ下がりであった。男の暑苦しい歌声なんて、
1ミリも望んでないのになぁ…まぁ、女性リスナーも多いので仕方ないが。
因みに、男性アイドルの曲は、田原俊彦「ハッとして!Good(グー)」、
風見しんご「僕笑っちゃいます」、吉川晃司「モニカ」、光GENJI「剣の舞」。
そして、締めの曲はまた女性に戻って、おニャン子クラブの「じゃあね」。
しかし、80年代女性アイドルを本気で特集したら、丸一日ぶっ通しで放送を
続けても足りないな…。一度、どこかの局でトライして欲しいものだが。