北朝鮮ミサイル 各地で防災無線が作動しないトラブル

北朝鮮ミサイル 各地で防災無線が作動しないトラブル
北朝鮮のミサイル発射について「Jアラート=全国瞬時警報システム」と連動して自動で町民に情報を伝える防災行政無線が作動しないトラブルが各地で起きています。
このうち、北海道えりも町では防災行政無線のスピーカーが屋外におよそ50か所ありますが、いずれも音が出なかったということです。

これまでの年に数回の訓練では正常に作動していたということで町などが原因を調べています。

また、長野県上松町ではミサイル発射のJアラートの情報を受信しましたが、防災行政無線が自動で作動せず、町内全域で音声が流れなかったということです。

町は、およそ30分後に防災行政無線で職員が情報を読み上げる形で対応したということです。

さらに新潟県糸魚川市でも防災行政無線が自動で作動せず、手動で対応したということです。
北海道の太平洋側にある平取町では、北朝鮮からのミサイル発射の情報を携帯電話のエリアメールで住民に伝えようとしたところ、役場職員がパソコンの操作に手間取り、送信が大幅に遅れました。

メールが送られたのは、ミサイルが北海道の上空を通過したとされる時刻からおよそ30分後の午前6時40分でした。

平取町では住民への周知の方法がエリアメールに限られているため、今後、町の担当職員に対し情報送信の訓練を徹底することにしています。
北朝鮮のミサイル発射で、「Jアラート=全国瞬時警報システム」と連動して住民に情報を伝えるシステムが秋田県内の一部の自治体でうまく作動しませんでした。

NHKが秋田県内の各自治体に取材したところ、人工衛星を通じて情報を伝える「Jアラート=全国瞬時警報システム」の情報はいずれの自治体も正常に受信しました。

しかし、大潟村では、Jアラートの内容が防災行政無線に自動で流れるはずでしたが、流れなかったということです。大潟村では役場で今月、行われた電源工事が原因とみて、詳しい状況を調べることにしています。

また、鹿角市では、Jアラートの内容が市のメールサービスに登録している人に自動で送られるはずでしたが、メールが送信されなかったということです。鹿角市ではことしの春以降にメールの設定を変えたことが原因とみられるということで、対応を急ぐことにしています。