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楽天エナジーとプロフェッショナルな人

お客様にとって最適なエネルギーソリューションをお届けする裏側で楽天エナジーでは社内外問わず、 多くのプロフェッショナルな人の力が発揮されています。 経験に裏打ちされた、専門的な知見や思いによってサービスの品質が保たれています。

Episode2 電力ソリューションの達人

株式会社 東光高岳 青柳 福雄

青柳 福雄 さん
株式会社 東光高岳
執行役員 経営企画部 部長代理 兼 エネルギーソリューション事業本部

私達は単なるモノ売りではいけない。
どんなに立派な設備を導入しても、運用するお客様が正しく使えなければ意味がない。

青柳 福雄 Fukuo Aoyagi

楽天エナジーが展開するiシェアリングサービスにおいて、 重要な機器であるBEMSを制作している東光高岳。 執行役員である青柳氏は、電源設備のスペシャリストとして、BEMSを提供するだけではなく、 エネルギーソリューション面でのサポートやアドバイスを行い楽天エナジーと協働している――。

関東の電力を守る仕事

東京電力に入社した私は、電力系統のネットワーク部門に配属となりました。 初めの約10年間は、変電設備の新設、更新や点検など、主に現場仕事に従事していました。 当時を振り返ると、「自分がミスをすると関東の半分が停電する…」というプレッシャーを 感じながら作業をしていたことを思いだします。 その後、設備運用の仕事に就くようになり、変電所などの建設・改修・増設、そして無人化などに奔走しました。 当時は古い火力発電所が多い時代でした。発電所がリニューアルや増設をされるたびに、 電力の過不足が起こらないよう、受け持つ電力設備の運用を行っていました。

入社して約30年経った頃、自家発電の波がやってきまして、東京電力でも自家発電に取り組むための子会社が作られ、私はそこに異動になりました。 今まで何十年と巨大な電力ネットワークの一部を守る仕事から、一つ一つが完結する規模の小さな発電に携わることになり、 内容の大きな違いに初めは戸惑いました。 しかし、ここでの経験が私のキャリアに大きく影響を与えることになるのです。

電力の日本代表監督

2002年にサッカーの日韓W杯が行われました。この時、世界中へ放送を配信する国際放送の電源確保が課題となっていました。 開催される6月は雷のシーズンです。もし試合中に、どこかの電力施設に雷が落ちて放送が瞬断すれば、 放送再開までにつなぎ直しに時間を要し、数百億円といわれる多額の放映権に補償問題が発生します。 そこで、基幹ネットワークから独立した自家発電を各スタジアムに設置する「放送電力プロジェクトチーム」が2002年FIFAワールドカップ日本組織委員会の中で組織され、 私はチームリーダーとしてこの難題に取り組むことになりました。 「イングランド対アルゼンチンのコーナーキック中に電源が落ちたら、世界中で暴動が起こるからな」とプレッシャーをかけられたのをよく覚えています。

プロジェクトチームには17人の電力関係者が招集されました。 スタジアムにおけるメディア関係の電気工事図面の作成や自家発電所の建設、さらには自治体や組織委員会、各国のメディアなど、 さまざまな人々と厳しい交渉を繰り返しました。

チームの17人全員がもの凄いプレッシャーを受け、神経をすり減らしながら大会中の運用・監視に当りました。 「電力関係の人間30万人の中から選抜された、君たちも日本代表だ」と言ってチームを鼓舞しながら業務を行っていると、 ふと「自分は日本代表監督みたいじゃないか」と思うこともありましたね(笑)。

成功事例が世界のモデルケースに

問題なく大会を乗り切った私達の仕組みは高い評価を受けました。 その後に行われたスポーツの世界大会やW杯のモデルケース となったのです。

仲間と心血を注いで作った当時のプロジェクトの資料データは、2011年に起こった東日本大震災の際にも利用されました。 震災発生後に関東でも緊急電源の建設が必要となり、資料データを活用した自家発電装置が各地に建てられたのです。 それらの施設は各所に電力を供給し、電力不足を補う役割を果たしました。

「放送電力プロジェクトチーム」を解散してからは、東電が新たに設立した電力のソリューション部門に転属しました。 今度は作った電力の上手な運用を推進する部署です。 各企業や施設などに対して営業を行っていると、お客様からの反応がダイレクトに返って来るわけです。 今までにない新鮮さがあり、面白さとやりがいを感じると同時に、お客様との直接のやり取りが楽しいと思えました。

信頼の上に成り立つ長く付き合える提案

各企業や施設には電力の担当者さんがいて、彼らは相談相手もおらずに1人で困っている場合がほとんどでした。 私は、先ずはお客様の苦労を伺い相談相手になることを心掛けました。 担当者さんが日頃点検している電気設備を一緒に見て回り、目で見て最善の策を考えて、信頼関係を築きながら提案をする――。 私達は単なるモノ売りではいけないのです。どんなに立派な設備を導入しても、運用するお客様が正しく使えなければ意味がありません。 それにお客様には予算があります。 高くて良いものを売るのではなく、お客様に合った良いものを用いて、長く続けるサービスを提供したいのです。 そもそも電気設備の仕事は改修や更新もあり、お付き合いが一回で終わるはずはないのです。

このような考え方は、2009年に今の会社に移ってからも変わっていません。東光高岳は東京電力の関連会社です。 3.11以降、本体の東京電力は厳しい目で世間から見られています。 我々のような関連会社は、本体が少しでも信頼を取り戻せるようにサポートするのも使命の一つだと心得ています。 お客様から信頼していただけるお付き合いとサービスを一つ一つ積み重ねていくことが、私に課せられた役目でもあるのです。

現在の会社で楽天エナジーとは、お互いの長所を持ちより、補完し合える関係を築けています。 楽天グループは「お客様と長く付き合う」という私と近しい理念でサービスを展開しているので、話が通じる仲間として私も頼りにしています。 楽天グループは全国各地に拠点を持っており、数多くのお客様との接点を有しています。 その中には、電力でお困りのお客様がまだまだ数多くおられるでしょう。 楽天エナジーと協働することで、電力の専門家として自分が得てきた技術や経験を、 一人でも多くの全国のお客様により良い形で還元していきたいと思っています。

東光高岳のBEMS
STiNCⅡ
インテリジェントネットワークコントローラー

インターネットを通してさまざまなシステムを構築できる汎用ゲートウェイ装置。 パソコンや携帯電話でセンサ情報の取得や制御が可能。見える化を実現したエコWebⅣがソフトとして搭載されている。 最大の特徴は、他社メーカーのセンサとの互換性を有している点で、国内大手メーカーも採用している。

http://www.tktk.co.jp/

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