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新聞協会賞:和田大典記者に 熊本地震「奇跡の救出」写真報道

2016年9月 7日

 日本新聞協会は7日、2016年度の新聞協会賞を発表した。優れた報道に贈られる編集部門で、毎日新聞西部本社写真部、和田大典記者の「連続震度7『奇跡の救出』など熊本地震の写真報道」(写真・映像部門)など4件が選ばれた。毎日新聞の編集部門での受賞は2年ぶり28件目で、この部門の最多記録を更新した。

 熊本地震の最初の大きな揺れは4月14日午後9時26分に発生。和田記者は15日午前0時過ぎ、震度7を観測した熊本県益城(ましき)町に入り、被害の衝撃を写真で伝えた。地震発生の約6時間後に倒壊家屋から赤ちゃんが救出される模様をとらえた写真は世界中に配信された。新聞協会は「救出時の写真は、読者に希望を与えた。一方、娘の遺体を確認して泣き崩れる母親と父親の姿は、大災害の衝撃を伝えた。被災した人々の悲しみに向き合い、表情を捉えた写真は、熊本地震の実態を伝えた」と高く評価した。

新聞協会賞を受賞した熊本地震「奇跡の救出」写真=熊本県益城町で4月15日、和田大典撮影