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ヘジャブ姿のUAE・ラリ「いつか五輪に」

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女子フリーで演技するザーラ・ラリ=札幌市南区の真駒内セキスイハイムアイスアリーナで2017年2月25日、山崎一輝撮影
女子フリーで演技するザーラ・ラリ=札幌市南区の真駒内セキスイハイムアイスアリーナで2017年2月25日、山崎一輝撮影

 砂漠の国から来た女子フィギュアスケーターが銀盤を舞った。26日に閉幕した冬季アジア札幌大会。アラブ首長国連邦(UAE)のザーラ・ラリ(21)はイスラム圏の女性が頭部を覆うスカーフ「へジャブ」姿で演技を披露して、大きな印象を残した。

 ショートプログラム(SP)は19位で折り返した25日のフリー。難民問題をテーマに、彼らの疲れ果てた姿や、つらさなどを表現した。ほぼ全身を覆った衣装はワインレッドを基調に、一部にターコイズブルーをあしらい、服が破れていくさまを表した。ジャンプは二つのダブルアクセル(2回転半ジャンプ)を着氷。総合18位で大会を終え、「演技には満足している」と納得の表情を浮かべた。

 ディズニー映画を見て12歳でスケートを始めた。米国出身の母は当初、「危険だし、学業もある」と反対したが、父がリンクに連れていってくれた。やがて母は応援してくれるようになったものの、年齢があがるにつれて、今度は父がやめるように促した。イスラム圏で女性がスポーツをすることを深刻な問題と考えたからだ。それでも娘がスケートに真摯(しんし)に向き合う姿を見て「私が間違っていた」と翻意。スケートクラブを創設…

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