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100平、渡辺一平が自己タイ コナミオープン

優勝した渡辺一平の平泳ぎ=東京辰巳国際水泳場で2017年2月19日、猪飼健史撮影

 競泳のコナミオープンの最終日は19日、東京辰巳国際水泳場で男女の決勝16種目があり、1月に男子200メートル平泳ぎの世界新記録を出した渡辺一平(早大)が、同100メートル平泳ぎを自己記録タイの59秒99で制し、同200メートル個人メドレーも自己新の2分0秒62で3位に入った。池江璃花子(りかこ)=ルネサンス亀戸=は女子50メートルバタフライと同100メートル自由形で優勝し、今大会4冠となった。

自然体で好結果

 3週間前の世界記録樹立の快挙以降、初の大会となった渡辺だが「世界記録保持者と考えていない。挑戦者で臨む」と自然体で、好結果を出した。

 100メートル平泳ぎはスタートに失敗し、折り返しが6番手だったが後半に逆転して目標の59秒台で優勝した。「練習の一環」の200メートル個人メドレーも、苦手の背泳ぎを終えて8番手だったが、続く平泳ぎで5人をごぼう抜き。ともに出遅れても焦らず、力みのない泳ぎを見せ「僕の生命線は抵抗を少なくすること」と胸を張った。

 200メートル平泳ぎに出場しなかったが、世界記録保持者の存在感を発揮した。「調整せず、疲労のたまっている体でよく頑張れた」と世界選手権代表選考を兼ねる4月の日本選手権へ手応えを得た。

 今大会、池江が初日の女子50メートル自由形で日本新を出すなど調整期にもかかわらず好記録が目立った。日本代表の平井伯昌監督は「世界記録が出たことで、みんな早く調子を上げていこうとしている」と「渡辺効果」に目を細めた。【小林悠太】

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