★コンピューターを使ったプログラミング教育が学校でスタートする予定です。
そもそもプログラミングってなに? そんな知識がホントに必要なの?
そんな疑問をはらすのがこのコーナーです。IT企業のサイボウズのプログラマー、プロさんが教えてくれる連載「プログラミングって?」を中心に、お届けします。
▽▽運動会のプログラムとどう違う?
みんながよく耳にする言葉に運動会のプログラムがあるね。運動会のプログラムには開会式、体操、玉入れなど演目の順番が書かれている。コンピューターのプログラムにも、順番が書かれている。
でも、それだけではない。「こういう条件の時にはこうしろ」という指示がたくさん書かれている。レトルト食品の箱を思い出してみよう。「鍋で温めるなら2分」「電子レンジならば袋から開けて4分」など実に細かく分けて書かれている。その指示書がプログラム、指示書を作ることがプログラミングなのだ。
▽▽コンピューターは命令されて動く
コンピューターがどう働くのか、その中にこびとがいると想像してみよう。仕事の指示を受けたこびとは、たくさんの指示書がある本棚から、仕事に合った指示書を取り出す。指示書には、「まず……、次に……、こうならば……」などと細かく指示が書かれているため、的確に動き、最後まで仕事を成し遂げられる。
何をすればいいか命令を出さないと、コンピューターは動けない。こびとたちを上手に働かせること、それがプログラミングなのだ。
こびとに指示するための専用の言葉は、あとの回で説明するね。
イラスト・斉藤恵