ドイツの首都ベルリンは冬が長く、2月の気温は氷点下10度になることも。この時期人気なのが、ベルリン名物の「カリー・ブルスト」です。ドイツ語で、カリーはカレー、ブルストはソーセージのこと。文字通り、鉄板で焼いたソーセージにたっぷりのケチャップとカレー粉をかけた料理です=写真。
もちろんレストランでも食べることができますが、おやつのように露店で熱々のできたてを買うのが人気。街中には人気の店があり、いつも多くの人でにぎわっています。
カリー・ブルストは第二次大戦後に、庶民の味ソーセージに、当時ドイツを占領していた外国の軍隊が配ったケチャップとカレー粉をかけたのが始まりと言われています。
発祥の地についてはさまざまな説がありますが、ベルリン市民たちは、かたくなにベルリン発祥を主張しています。市内には「カリー・ブルスト博物館」まであり、料理を模したさまざまなグッズが販売され、観光資源にもなっています。
オリジナルは、かまぼこのような食感が特徴の皮なしソーセージを使ったもの。冬の寒さに対抗するため、カレー粉以外に、唐辛子の粉をかけてくれる店もあります。シュリッペという愛称の小さなパンや、フライドポテトと合わせるのもおすすめです。
ドイツではなんと、年間8億食ものカリー・ブルストが食べられています。ドイツのソーセージはとてもおいしいので、食べ過ぎには注意したいですね。【ベルリン・中西啓介、写真も】
国名 ドイツ連邦共和国
首都 ベルリン
面積 35万7124平方キロメートル
人口 8068万9000人(2015年推定)
現地通貨 1ユーロ=約120円