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錦織、見たことない初戦敗退 ミス連発でラケット破壊(スポニチ)

男子テニス リオ・オープン(2017年2月21日 リオデジャネイロ)

 世界ランキング5位で第1シードの錦織圭(27=日清食品)がまさかの1回戦敗退を喫した。世界76位のトマス・ベルッシ(29=ブラジル)に4-6、3-6でストレートで敗れ、15年全米オープン以来となる初戦敗退。今季は日程を変えて南米クレー2連戦に臨んだが、決勝で敗れた前週の大会に続いて誤算続きの幕引きとなった。

     ベルッシの金星に沸く地元ファンの声援が、引き揚げる錦織の背中を冷たく叩いた。まさかの番狂わせを喫した第1シードは「ここ数年で最悪の試合だったのは間違いない。全てがうまくいかなかった」と落胆した。

     敗因を色濃く表していたのがリターンでの得点率だった。常に40%以上の数字を残す錦織が、ビッグサーバーではないベルッシ相手に31%まで抑え込まれた。今季ここまでの3敗と同じ低調ぶり(ディミトロフ戦=31%、フェデラー戦=30%、ドルゴポロフ戦=28%)で、バウンドにタイミングが合わず、返球位置を変えても活路が見えない。リターンでリズムをつくる錦織だけに、これでは敗戦は必定だった。

     アルゼンチン・オープンから中1日の日程も順応を難しくした。「先週からコンディションが一気に変わってボールは高く跳ねるし、重かった。全く感覚をつかめなかった」。悪循環のうちにストロークも乱れ、次々にミスを重ねた。第9ゲームでブレークを許し、第1セットを落とすとイライラは頂点。ラケットを叩きつけてへし折り、審判からの警告と観客からのブーイングを受けた。「第1セットの途中から大きなミスが出て、第2セットは自信を持ってプレーできなかった」と第2セットも3度のブレークを許す大乱調だった。

     今季は転戦日程を変え、4連覇したメンフィス・オープンなど北米のハードコート大会を回避して南米クレーコート大会に乗り込んだ。4月から始まる欧州クレーシーズンまで見据えた「新しい挑戦」だったはずが、ポイントの上積みはできず、クレーでの自信すら失いかねない最悪の結果。後に尾を引きそうな手痛い黒星となった。(スポニチ)

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