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SEKAI NO OWARI/セカイノオワリ

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穏やかな世界の終わりがよく描かれがちですけど、いや、ないでしょう。それは悲しいでしょう、恐いでしょう。必死にもがくでしょう。
SEKAI NO OWARI/セカイノオワリ1stアルバム『EARTH』のリリース後、取材やツアーで多忙を極める期待の大型新人バンド、世界の終わり。独自の視点で世界を描写する惑いのないストレートな詞と、ドラム/ベースレスの特異な編成から生み出される独特なサウンドが話題の彼ら。そんな彼らが自分達の手でゼロから作り上げ、今でも共同生活の拠点となっているライヴ・ハウス、club EARTH。3年前、世界の終わりというバンドが結成される要因となったこの場所で向かえてくれた深瀬慧(Vo≫)、中島真一(Gt)、藤崎彩織(Key)、そしてDJ LOVEの幼馴染4人と話をした。

――まず初めに、お互いの第一印象を教えて。
藤崎彩織(藤崎): すごい昔なんですけど、私の最初の深瀬の記憶は小学校3、4年生で。幼稚園から一緒ではあったんですけど、ちゃんと関わりをもったのはその頃で、掃除の班が一緒だったんですね。深瀬は一学年上だったんですけど、当時私には全然友達がいなかったので、掃除の時間が一番楽しみだったんです。なので一番乗りで教室に行って掃除用具の入っている棚を開けるんですけど、中にいるんですよ、深瀬が。いつもそうやってサボってたんですね、彼は。時には掃除用具入れの中、時には花壇の後ろに隠れてたりと。それで彼を見つけて掃除の班長に「深瀬君いました!」って言うと、「藤崎さんよくやった」みたいに褒められるのが嬉しくって。いつも追っかけてたのを覚えてます。そんなやんちゃな部分は未だに変わってないなって思いますね。
深瀬慧(深瀬): 僕は覚えてないですね、ただ(藤崎が)ムカつく女だなっていうのは覚えてますけど(笑)。友達もできねぇや、こいつはって。刺々しい女だなと。僕は逃げたいのに、それを捕まえ出して、上級生どもにさらし者にされて、良く思うわけがないですよね。しかも友達がいないときて。よく彼女が1人でピアノを弾いてたのを覚えてるんですけど、ある時、学芸会の前に体育館の掃除に藤崎がいなくて、「なんであいつは掃除してないんですか?」って言ったら、「藤崎さんはピアノの練習しなきゃいけないから」って言われて。「なんだよあいつ、マジムカつくな」って思った記憶があります。
中島真一(中島): 僕は深瀬君とは小学校と中学校が一緒で、小学校3、4年生で同じクラスになったんですけど、前々からよく喧嘩をしていたのは知ってましたね。1学年100人くらいで、全部で3クラスあったんですけど、その中でも2番目ぐらいに喧嘩が多い人だったかな。よくそれで見かけてましたね。実際話をしてみたらそんなに凶暴な印象はなかったんですけど。んで、中学校3年生の時に再び同じクラスになって、当時僕はゆずが好きだったんですけど、ふと深瀬の上履きを見たらゆずの絵が書いてあって、“この人ゆずが好きなんだな”って思って、話しかけたのを期に仲良くなりました。
深瀬: なんでか覚えてないんですけど、小、中、高とよく喧嘩してましたね。好きだったんでしょうかね、理由なく喧嘩するスリリングなところが。
DJ LOVE: 僕は高校生で初めて深瀬に会ったんですけど、まあやんちゃな・・・
深瀬: そればっかりか〜? もっと良い事あるだろうよ、「繊細だ」とかさ・・・。
DJ LOVE: いや、初対面はたぶん皆そうなんだよ。会って、話すと印象は変わってくるんですけどね。家に泊まりに行ったり、長く時間を過ごすと、ちゃんと違う面も見えてくるタイプなんだと思います。第一印象はね・・・。僕の場合、出会って1年後ぐらいに深瀬が高校をやめて、そのタイミングでコピー・バンドを一緒にやることになったんですよ。そこから家によく行くようになったりした感じですかね。
藤崎: 私が(深瀬と)よく喋るようになったのは中学校2年の時で、彼は1コ上のヤンキーだったんですけど、当時私もちょっと悪で・・・。たしなむ程度にヤンキーで(笑)、中学生のヤンキー同士って先輩と後輩でつながってるものなんですね。それで知り合って、「遊ぼうよ」みたいになって。私が悩んでることに対して、いつも一生懸命考えて答えを出してくれたんですよ。その答えが1つずつ見つかっていく作業が好きで、尊敬してました。

――バンド結成前から、音楽の趣味や共通で好きなバンドはあった?
藤崎: 誰かがオススメして、皆の中で流行るみたいなのはあったよね。
深瀬: バンドやる上で、4人の中で音楽的共通項があってバンドの音になってるのかっていうと、僕らは聴く音楽とやる音楽は違うものだと思ってて。共通項なしで、どういうものをやりたいというヴィジョンや、誰かみたいになりたいっていうのもなく。「4人で作れる面白いものを作ろう」って感じだよね、共通項なんかなくたって。
藤崎: そこたぶんあまり重要じゃないんですよね。出来上がったものに対して何が良くて何が悪いかを判断する感覚っていうのは音楽の趣味じゃなくて、毎日の生活で一緒に観る映画や、食べるご飯、行った旅行などから、なんとなく自分たちが良いと思ってるものが、あうんの呼吸で理解できるようになってるからだと思うんですよね、私たちの場合は。共同生活の中で培ってきたものです。

――このclub EARTHで、DJ LOVEはお料理担当らしいけど、他の皆にはどんな役割分担が?
中島: 僕は経理を担当してます。
藤崎: 私は最近、“外交”なんじゃないかって皆が言ってくれて。関係者の人とか、仲良くなったバンドとかに、「おいで〜」っていう係りです。「旅行行こうよ」とか、言うだけ言ってセッティングだけして、後は任せるみたいな。
深瀬: 積極的だもんな、一番。僕は何にもしてないんですけど。
藤崎: いや、してますよ! プロデューサーみたいなものなんです、彼は。“生み出す人”というか。例えば、このライヴ・ハウスを「作ろう」って言ったのも深瀬だし、ステージのデザインをこんな風にしたいって言って、デザインの担当を探してくるのも深瀬だし。こういう風にしたいって言って、その人材を探してくる役ですね。形にしていくのは別の人間なんですけど。発想して、それを伝える人です。それってすごい頭の中にしかないことで、役割が明確じゃないから何もやってないようなんですけど、実は全ての大元なんですよ。
深瀬: あ、人事やってるわ! うちのスタッフは僕が全て面接して入れてるので、人事はやってます。

――では、今作の楽曲制作にあたっての役割は?
中島: さっきも言ったように深瀬はプロデューサーみたいな位置にいる人なので、実行に移すのはわりと他の3人が多くて。全体のバランスやイメージを伝えてもらって、それを実際にパートごとに入れていくのが僕たちですね。

――深瀬くんのその発想はどういう風にうまれるの?
深瀬: あまりその、音楽が好きじゃないんですよ、僕。出来上がった“音楽”は好きなんですけど、例えばギターの歪みだったり、茹だるようなベースだったりといったところに、いちいち「しびれる〜」みたいにはならないんですよ。「この音が良い」とか、「この時はこうやって録ったから良かった」とか、ミュージシャンがしびれるところに僕は全くしびれないんですね。中学生ぐらいの頃から色んなインタビューを読んでて、「へえ〜、皆そんな難しいこと考えてるんだ!」って思ってたんですよ。そんなことは俺にはどうでも良くって、“今回の歌詞やメロディがすごく良いからこの曲は好き”っていうことをすごく大事にしてるんで。だからメロディと歌詞を作る時だけすごく気を使って、あとのアイディアっていうのは、その歌詞とメロディが一番良く聴こえるにはどうしたらいいんだろうかってことなんですよ。あと、お婆ちゃんや妹がいるので、その人たちにも「良い」と思ってもらえるものを追求するだけですね。

――歌詞の中に英語が取り入れられているのには、こだわりが?
深瀬: こだわるとするなら、できるならやりたくなかった、って最初は思ってたんです。ただ、必要に駆られてというか。日本語で書いたら伝わらないことがあるなって。日本語で書いてあるところは口語で喋ってるんですけど、必要に駆られて、文語で喋らなきゃいけない箇所が出てきてしまって。その時に、人と喋ってるんだから、日本語で喋るんなら口語で喋るべきだと思ったんですけど、どうしても文語が必要なので、じゃあもうこれは英語だってことにして、端からから日本人に英語で喋ってるっていう、コミュニケーションをとろうとしない、漠然とした説明みたいな使い方でいいんじゃないかなって思って。あえて自分の中で、口語と、文語じゃないと伝わらないところっていうのを分けて、英語と日本語を使い分けてます。ちなみに英語は得意じゃないので、英訳は全部中島先生が担当してます。

――最後に、それぞれの理想の世界の終わり方を教えて。
藤崎: 終わった瞬間に何かが始まればいいと思います、また。うちのバンドの結成の由来のひとつに、“終わっちゃうのは悲しいから、終わりから始める”っていうのがあるので。なので、世界が終わった時は、また何か新しいものが生まれれば理想的だなって。
深瀬: 僕は皆超悲しんでたらいいなって思いますね、終わりは悲しいに決まってるので。穏やかな世界の終わりがよく描かれがちですけど、いや、ないでしょう。それは悲しいでしょう、恐いでしょう。必死にもがくでしょう。海が押し寄せてきたら、恐いから皆高いところに逃げて、そこが満杯になったら殺し合いとかするみたいな。穏やかな感じは見ててつまらないので、激しいやつがエンターテイメント的にも面白いかなって気はします(笑)。
中島: 俺も結構そんな感じで。悲しんじゃうから、だったら、誰も気が付かないうちに終わったら良いんじゃないかな。誰も何も気が付かないうちにパッと終わっちゃうみたいな。
DJ LOVE: パッと終わるんであれば、club EARTHのスタッフとかで思い出話でもしながら、途中で終わって欲しいですね。おそらく酒飲みながら泣いてますけどね、これから終わるっつうんだから。
深瀬: 別にその直前に暴露する秘密の話もないからね、俺ら。


インタビュー・文 /猪俣ロミ
■Release Information
SEKAI NO OWARI
NEW ALBUM
EARTH

Lastrum
LACD-0176
¥1,890 (tax in)
2010-04-07
1.幻の命
2.虹色の戦争
3.インスタントラジオ
4.青い太陽
5.死の魔法
6.世界平和
7.白昼の夢


■Link

世界の終わりに関する情報は下記HPで!
オフィシャル・サイト(アーティスト)
http://sekainoowari.jp/
オフィシャル・サイト(MySpace)
http://www.myspace.com/sekainoowaritrantila

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