視点をずらすといっても、なんか曖昧なものに感じますよね。
では、「視点をずらす」ということをこれから具体的に説明していきます。
視点をずらすとは、「思い込みを捨てて視野を広げる」ということです。
例えば、ゴシップ系の週刊誌には精力剤の広告が多くみられます。
ゴルフ雑誌には高級車の広告が出ていたりします。
口紅の広告を男性に向けて打っている企業もあります。
女性の下着を男性に買わせる企画をしている企業もあります。
何も、そのジャンル内の商品でなくとも、
ユーザーの「属性」を深く考えていけば、
実は売れる、成果が出る、という商品やキーワードが見つかるのです。
また一つの商品でも、考えたり、リサーチをしていけば、
使う人の属性が一つではないことに気づきます。
例えば「食器乾燥機」
食器乾燥機って何に使うものだと思いますか?
多くの方は、
「皿とか茶碗とかの食器を乾燥させるもの」
といったような答えをすると思います。
これが「思い込み」なのです。
実は、食器乾燥機をこのような使い方をする人も多くいるのです。
上記はamazonのカスタマーレビューのページの一部なのですが、
この食器乾燥機を「プラモデル」などの模型の乾燥機として、
購入している人が多くいるのです。
面白いですよね。
これが「視点をずらす」ということなのです。
では、食器乾燥機みたいな視点をずらした考えを
どのようにPPCアフィリエイトに活かすのかを
例をあげて説明します。
■有名なニキビケア商品の場合
例えばニキビケア商品で有名な「プロアクティブ」を
PPCアフィリエイトするとしたら、
あなたはどんなキーワードで広告をだしますか?
多くの人は「プロアクティブ」を軸にしたキーワードを想像すると思います。
プロアクティブ
プロアクティブ 購入
プロアクティブ 通販 ・・・・等
しかし、プロアクティブは商標系キーワードで広告を出すことはNGとなっています。
「商標系キーワードNG」とは何なのか?を説明しますと、
今回の例では「プロアクティブ」「プロアクティブプラス」などの
ブランド名や社名のキーワードで広告を出してはいけないということです。
では、プロアクティブが商標系キーワードNGの場合は、
多くの人はどういったキーワードを使うのかというと
ニキビケア
ニキビ化粧品
思春期 ニキビ
ニキビ 治し方
アクネ菌・・・・等
このような関連キーワードを使うことでしょう。
しかし、ニキビケア市場は上記のような関連キーワードでも
レッドオーシャンと化しています。
では、私ならどんなキーワードを使うかというと・・・
「クレアラシル」
「薬用ビューネ」
といったプロアクティブの競合商品で
知名度がある物の商品名キーワードを選びます。
それも一般ASPには無いような競合商品を選ぶと
ライバルもぐっと少なくなります。
(A8.netなどの一般ASPにはないが楽天にはあるような商品)
A8.netなどの一般ASPにあるような商品での商品名キーワードは、
アフィリエイターがウジャウジャいますので
クリック単価(広告費)も高くなります。
「クレアラシル」というキーワードも
それなりに広告はありますが
クレアラシルはA8.netなどの一般ASPにはない商品なので、
アフィリエイターはほとんど皆無です。
よって、クリック単価は安くなります。
そして、クレアラシルを勧めている広告の中に1つだけ
「ニキビはやっぱりプロアクティブ」と
うたっている広告があったらどうでしょう?
キラリと目立ちますし、
プロアクティブに興味がない人はクリックしないので、
無駄クリックもされず無駄な広告費もかかりません。
(※PPCアフィリエイトは1クリックされる度に広告費がかかりますので、
アフィリエイトをしている商品に興味が無い人にはクリックをされないほうが良いのです)
このやり方は、
ニキビケアをしたい人でなおかつ、
プロアクティブに興味がある人だけを効果的に集められるのです。
なので、どんなにライバル広告があろうと、
実質的にはブルーオーシャン地帯なのです。
■脱毛器の場合
例えばあなたが「脱毛器」をPPCアフィリエイトするとしたら、
どんなキーワードを使いますか?
多くの人は
脱毛器 購入
脱毛器 通販
脱毛器 おすすめ
家庭用脱毛器・・・・等
もしくは商品名
ケノン
ケノン 購入
ケノン 口コミ・・・・等
といったようなキーワードにすると思います。
では、私ならどんなキーワードにするのかというと・・・
「キャバドレス」
「キャバクラ ドレス」
「ミニドレス」
など、キャバクラに勤めている女の子、
いわゆるキャバ嬢に向けてのキーワードにします。
「え?どういうこと?」と思いますよね?
実はこういうことなのです。
LP(ランディングページ)はランキング形式にして、
ランキングの1位~3位までは
普通にキャバドレスをアフィリエイトします。
そして、キャバドレスのショップを紹介したあとにさりげなく、
「キャバドレスを着るならムダ毛のお手入れ大丈夫?」
とムダ毛処理のことを思い出せるように脱毛器を紹介します。
キャバ嬢はわりと肌を露出する仕事なので、
ムダ毛処理には敏感なのです。
キャバドレスを探している人=キャバ嬢=ムダ毛処理に大きな関心がある
という図式が成り立ちます。
では、「キャバドレス」というキーワードではライバルが少ないのか?
というとライバル広告はそれなりに多いです。
しかし「キャバドレス」というキーワードでは、
ライバルのどれもがキャバドレス「だけ」をアフィリエイトしています。
キャバドレスの報酬単価は1件決まっても
せいぜい300~500円程度です。
なので、キャバドレスをアフィリエイトしている人は
どんなに高くても1クリック20~25円のクリック単価(広告費)で
アフィリエイト広告をだしています。
PPCアフィリエイトのクリック単価(広告費)は特別な場合を除いては
どんなに高くても報酬単価の1/20程度なのです。
報酬単価の1/20ということは、
20クリック以内に1件は売れなければ
利益は出ない計算になります。
PPCアフィリエイトではどんなに売れるものでも
ここらへんが限界のクリック単価(広告費)です。
ライバルは利益を出すことを前提の広告費を使っていることに対し、
こちらは赤字にさえならなければOK程度の広告費を使います。
つまり、ライバルより少しだけ高めの
クリック単価(広告費)の設定にするということです。
キャバドレスでの成果を狙って
PPCアフィリエイトをしているライバル達より
少しだけ高いクリック単価(広告費)にすれば
余裕で広告が上位表示されるのです。
もちろん、ライバルより高いクリック単価にしたら、
キャバドレスでの利益は見込めませんが、
キャバドレスでの利益は出なくても良いのです。
何故なら、キャバドレスではなく
脱毛器での成果をあげるのが狙いだからです。
狙いは脱毛器ですがこの方法をやった場合、
キーワードが「キャバドレス」ですから、
キャバドレスのほうが売れます。
「キャバドレスの報酬で脱毛器の広告費を賄う」という感じにすれば、
実質的には広告費がほぼ0円で
脱毛器の広告が出せるということになるのです。
実質的な広告費はほぼ0円ですから、
あとは「ゆったり構えて売れるのを待つだけ」です。
釣りでいいますとキャバドレスは「撒き餌」で、
脱毛器が「本当の餌」といったところでしょうか。
今の脱毛器の例は視点をずらし、
「実質的なリスク(広告費)を0にして高額案件のPPCアフィリエイトをする」
という方法です。
今あげました二つの例は、
私の視点をずらす考え方のほんの一部です。
まだまだこんなものではありません。
ベラボーな数の“ずらし方”があります。
なお、PPCアフィリエイトをまだ実践したことがない方は、
もしかしたら、今の説明の中で分からない部分もあるかもしれませんが、
今は何となく「こういうもんなんだ」くらいに思って頂ければOKです。
PPCアフィリエイトは基本的に、
「かけた広告費以上の利益を得られればOK」
という単純な考え方で取り組めるので覚えることは簡単にできます。
商売の基本である「安く仕入れて高く売る」という事と同じです。
今お話ししたような感じで、
「視点をずらす」ということをアフィリエイトに応用すれば、
ブルーオーシャン地帯で悠々と稼ぐことが可能になります。