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【究極の原発話】反原発ドキュメンタリーの虚構を暴く 名誉毀損に近いウソも 音楽はあの新垣隆氏

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【究極の原発話】
反原発ドキュメンタリーの虚構を暴く 名誉毀損に近いウソも 音楽はあの新垣隆氏

福島第1原発事故後の日本を追跡した映画のポスター

 もう一つの河合弁護士の誤った認識は、高速増殖炉についてである。

 「世界中、高速炉については失敗している」「高速炉をやろうとしているのは日本だけ。成功する見込みは全くない」と言っているが、それも違う。

 新華社通信によれば、高速炉技術は成熟しており、2017年末にも中国で実証実験プロジェクトが始まると伝えている。

 世界の原発動向を調査している日本原子力産業協会によると、ロシアはすでに高速炉原型炉の次を行く実用レベルでの運転実績を得つつある。80万キロワットのベロヤルスク4号機(スヴェルドロフスク州)では、すでに初臨界も果たしている。

田中委員長の発言を曲解

 映画は、原発事故後に発足した原子力規制委員会に対しても批判を浴びせている。

 特に原発の新規制基準を「安全を約束するものか」という疑問を呈しているが、この疑問は福島の事故を反省していない言い分だ。「安全神話」を復活させたいという思いがあるのだろうか。

 まず、映画は規制委の思想を理解していない。つまりこういうことだ。絶対安全であるというお墨付きを行政が与えることではないし、むしろ、それをしてはならないというのが今の規制委の考え方だ。安全に終わりはない。常に安全とは何かを考え続けることが必要だという思想だ。

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