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【究極の原発話】
反原発ドキュメンタリーの虚構を暴く 名誉毀損に近いウソも 音楽はあの新垣隆氏
反原発団体のプロパガンダ(政治宣伝)が活発化している。全国で反原発訴訟を繰り広げている弁護士らが“ドキュメンタリー”と称する映画を製作、渋谷の映画館で10月10日から約20日間、上映された。団体は、劇場公開を機に全国各地での学校や施設での自主上映を呼びかけており、反原発思想を広げようと画策している。どんな政治活動をしようと自由だが、取材班がこの映画を観賞したところ、誤った認識がいくつも見られた。(原子力取材班)
反原発のおなじみの面々が出演
おどろおどろしい音楽とともに始まった映画「日本と原発 4年後」は、1950年代の原子力の平和利用の歴史から説き起こし、東日本大震災と原発事故の悲惨さを映し出し、脱原発を訴える。
被災後の福島県の現場を歩きながら、避難住民が「放射能とともに心中するが、ここには子供は住めないし、赤ちゃんの泣き声のしない所に誰もやっていけない」と話す場面もある。
有識者のインタビューも相次いで流れる。小泉純一郎元首相が登場したり、京都大学原子炉実験所元助教の小出裕章氏、経済産業省の元官僚、古賀茂明氏ら反原発派のおなじみの面々だ。
「福島では4つの原発が壊れ、広島原爆の核生成物の168発分をまき散らした。汚染地帯に人が取り残されている」「事故は日本を滅ぼしてしまう可能性もあった」「現在の政権は“原子力ムラ”が支えている」などと、反原発派の意見ばかり聞かされる。