2016-02-13

SIerITインフラ技術について、若手社員に伝えたいこと

社内の若者AWSAzureをやりたくて仕方が無いみたいなのだが、

30も過ぎた中堅の年齢で率直に思ったことは、「どこまでを考えているのだろうか」ということだ。

そんなことを直接言うのは生き急ぎ野郎の火に油なので、伝えたかったことを含めて増田に書き殴るとする。

以下その若者というか、5〜6年前の自分のような奴に伝えたいこと。

技術であるべき理由説明必要

パブリッククラウドを使う際にはざっと思い付く限りでこれだけ説明することがあると思うんだ。その過程で旧技術や現状の業務を詳しく知る必要がある。

Web系の身の周りの人間比較して焦っている様子だけれども、落ち着け

ゲーム等娯楽なりBtoCならともかく、電気・ガス・水道通信のような社会インフラ的なシステムには合わない。

この会社において新規業務領域開拓するところから始まる話だ。既存ビジネスモデル黒字なら機会は限られるって。

圧倒的に正当な、新技術であるべき理由を並べられない内は使えないんだ。

部署に渡る要素なのならば、君の名前が社内で売れている必要もある。

急ぐのならばR&Dする部署に異動するか、転職するなんていう選択肢もある。

ITインフラコストカット歴史で、現状はそれこそが仕事の意義

そもそも事務処理なりの電子化が発端のSIer世界技術というよりかはコスト効果が元来より全て。

ITインフラで言えば、堅牢性の話になる。ダウン時の損失ベースで、どれだけ安定運用のために投資するかのバランス世界

採算と顧客満足を得られるライン技術選定と実装運用こそが、SIerITインフラ技術者業務内容そのもの

科学分野と同じくあらゆる計測や分析必要で、正確な答えを出すなら長い時間が掛かる。少しでも正確にするために多方面の興味を持ち数値を漁るべき。)

稼働率もとい堅牢性で言えばメインフレームが最強で、未だに需要がある。ただしコストも最強。

そこからどれだけ削るかの延長線が今で、この会社でやる案件においてはオンプレx86仮想化集約が主流に落ち着いている。それが事実

理解しなければいけないことは、技術という手段目的にはならない場合が多いということ。(新技術導入を目的とした極少数の案件場合にの例外

技術の消費でなく、組み合わせでの生産こそ仕事ということを忘れてはならない。

目の前の技術業務から逃げるな

先輩達が保持している技術で対抗できず、残飯みたいな業務しか振られないから

反発して新技術に傾倒していないだろうか。まずは目の前の技術業務で先輩達を抜かすために、やれることを全力でやろう。

体系立った枯れた技術をやる利点

技術抽象化されてしまった、プライムな部分を手短に知られるのは大きな利点。

拙い例かもしれないが、ストレージで言えばSCSIコマンドラップ歴史だとか、

結局TCP/IP前提となった今日におけるsocketプログラムの部分だとか、そういう部分。

抽象化された部分の理解が、どれだけ役に立ったことか。

技術について

より業務内容に近い、考慮すべき新技術があるのでは。採択される可能性が薄い技術をやる前にさ。

新旧技術に触れられることは楽しい

待てば洗練された新しい技術を使う機会がある。開拓をしたいならR&Dをやる部署だって行ける。

技術も深堀すれば日本世界で一番になれる可能性がある。

理解が早い人間なのならば、深海だって宇宙だって行ける幅の広さは、5〜6年経って振り返ると、悪いものではないと思うよ。

何故SIerを選んだ

新しいことだけをしたいなら、この会社じゃない。その道の最上は、一流のソフトウェアハウスでのお仕事か、研究者

それが現状出来ていないのは、君がその道を知るほど早い段階で興味を持っていなかったり、競争で負けた結果だ。

要は半端者であって、来世で頑張ろう。

おっさんはどうなのかと言うと

半端者な割に業務が集中する、周りの尻拭いの毎日だが、若者が騒いだりしてくれて楽しく過ごしている。

転職も考えたけれど、程よく技術を漁れるし、給料は上がるだろうし、安定感に負けた。

将来的に会社を変えてやる気持ちもあって、そのためには技術は当然だけれども、他の部分が必要と感じている。

死ぬまでに少しでも多く良いものを作って、世に貢献できればとも思っている。

願わくば来世の早くに、コンピュータサイエンスに興味を持ちたい。

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