MacにUbuntuを入れるというありきたりネタ

2013年12月8日
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Posted by Fukuda Takuro

これはDebian/Ubuntu JP Advent Calenderの8日目の記事です。
最近、どういうわけかUbuntuを入れてしまったので、動作状況とかいろいろいじくり回したところ書こうと思います。
あと、プロプライエタリも若干入れていますが気にしないでください。

まずはなにより動作状況

実験台にしたMacBook Proのスペックは以下のとおりです。

世代: Mid2012
モデル番号: MacBook Pro 9,1
ストレージ: 7200rpm,750GBHDD
メモリ: 8G
CPU: 4コアのHyper-Thread対応Intel Corei7
ディスプレイ:15inch non-Retina
GPU: Intel HD Graphics 4000+NVIDIA Geforce GT 650M
ネットワーク: 有線はよくわかりません。無線LANはBroadcom

結論から言うと、音は出たり出なかったりします。
また、マイクも動いたり動かなかったりです(音の入出力はハングアウトで確認)
サスペンドさせると、真っ黒画面のまんま復帰しなくなって電源ボタン長押ししかなくなります。
それ以外のACPIなどは正常に働いているようです。
個人的な問題点としては、Macのインターネット共有では、無線LANの親機にできるのに、Ubuntuのhostapdでは親機にできないことです。
これに関しては大して気にならないので無視してインストールしてもよいでしょう。
蛇足ですが、クラウドとサーバOnlyなVPSは基本Debian、デスクトップ兼用なVPSと、デスクトップはUbuntuを使います。

インストール

インストールについてですが、まずはパーティションを切りましょう。これは、ディスクユーティリティを利用して切ります。
僕の場合こんな感じになりました。Ubuntuは軽く使うのであれば20GB程度で問題無いと思います。フォーマットはext4がないのでHFSをひとまず選んでおいてください。

ディスクユーティリティの画面

これで適用を押してしばらーく待ちます。終わったら次の作業をしましょう。

次にrEFIndをインストールします。rEFItはこちらに開発を移した模様です。
rEFIndの最新版(執筆時0.7.5)を取得してきます。その圧縮ファイルをダウンロード後、展開してください。それで、そのディレクトリをターミナルで開きます。
そしたらインストール実行します。./install.shって打ってsudoのパスワードを入れればOKです。終わったらディレクトリを消しても問題ありません。
詳細なコマンドは後述します。

その後、Ubuntuのisoを引っ張ってきてUSBに送り込みます。ここではあえてRemixではなくMacにチューニングされた本家のisoをもらいます。Debianと違ってちょっとややこしい。あと、かなりダウンロードに時間がかかるので以下で使うAxelかTorrentを推奨します。Axelはbrew install axelでインストールできます。
送り込んだあと、USBが読み込めないとかFinderがうるさいですが、無視してMacを再起動します。
ここまででまとめるとこんなかんじです。変数になっているところは適宜置き換えてください。

wget http://jaist.dl.sourceforge.net/project/refind/0.7.5/refind-bin-0.7.5.zip
unzip refind-bin-0.7.5.zip
cd refind-0.7.5
./install.sh
cd ../
rm -r refind-0.7.5
axel -n9 -S9 -a -v http://releases.ubuntu.com/13.10/ubuntu-13.10-desktop-amd64+mac.iso
diskutil unmount /dev/$USBDEVICES
dd if=./ubuntu-13.10-desktop-amd64+mac.iso of=/dev/$USBDEVICES bs=1m
rm ubuntu-13.10-desktop-amd64+mac.iso
sudo reboot

それで、起動時のブートOSセレクト画面ではAppleロゴでない方を選択します。
すると、しばらくして下になんかキーボードと人みたいなのが出てくるのですぐにスペースキーなどを連打します(Enterキーはやめときましょう)。
うまくいくと、ブートオプションの画面が出るのでF2を押して言語を日本語にし、Escを押した後にInstall Ubuntuを選択します。
そして、インストーラが起動します。流れに沿ってインストールしていけばいいと思います。
ただし。パーティションの部分に限っては注意が必要で、自分で選ぶ(的なもの)を選択します。
それで、20GBちょいかな?っていうパーティションをext4フォーマットし、ブートローダーのインストールデバイスにそのext4でフォーマットしたデバイスを指定します。それ以外は問題ありません。

終わったら再起動、一番左のUbuntuを選び起動します。
そしてうまく起動すればOKです。
あとはNVIDIAのドライバと念のためLinuxのバイナリブロブな不自由なカーネルも入れときます。ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。

sudo apt-get install nvidia-319-updates nvidia-settings-319-updates linux-firmware-nonfree

これでおしまいです。あとはカスタムしてお楽しみください。