全国的バレエ・ブーム起こす…谷桃子さんが死去
終戦直後からバレリーナとして活躍し、国民的な人気を集めた谷桃子(たに・ももこ、本名・上田桃子=うえだ・ももこ)さんが26日午後11時20分、敗血症のため死去した。
94歳だった。告別式は5月3日午前10時、東京都港区南青山2の33の20青山葬儀所。喪主は妹、伊達ナナさん。
兵庫県生まれ。現代舞踊を習った後、1943年に日劇ダンシングチームに入団。終戦翌年の46年、日本で初めて全幕上演された「白鳥の湖」に感激したことなどから、バレエに転じた。49年に谷桃子バレエ団を設立。50年、ヒットしたバレエ映画「赤い靴」に主演した英国のバレリーナからトウシューズを贈られて話題を呼び、ブロマイドが売れ、地方公演が相次ぐなど、全国的なバレエ・ブームを起こした。
憂いを秘めた静かで美しい姿形が持ち味で、当たり役となった「白鳥の湖」のオデット役を1000回以上踊った。
2015年04月27日 20時53分
Copyright © The Yomiuri Shimbun