兵庫県洲本市(淡路島)の5人刺殺事件で、県警が殺人容疑で逮捕、送検した無職、平野達彦容疑者(40)の自宅から押収したサバイバルナイフから、血液反応が検出されたことが16日、捜査関係者への取材で分かった。
司法解剖の結果、死亡した5人の傷痕はナイフの刃の形と矛盾がなく、県警は検出された血液が被害者のDNA型と一致するかどうか鑑定を進める。
捜査関係者によると、ナイフは平野容疑者の自宅台所から押収された。目立った血痕は付いておらず、県警は平野容疑者が5人を襲った後にナイフを洗うなどして血液を落とした可能性があるとみて調べている。
司法解剖の結果、殺害された平野毅さん(82)と妻の恒子さん(79)の死因は失血死で、2人とも胸を中心に約30カ所の刺し傷や切り傷があったことが、16日までに分かった。
平野容疑者は県警の調べに「裁判になるまでは一切語るつもりはない」などと供述し、事件については黙秘しているという。
〔共同〕
ナイフ、刺殺事件