57人が死亡、6人が行方不明となった御嶽山の噴火災害で、長野県の遺族がほかの犠牲者の家族に呼び掛けて、遺族会「山びこの会(仮称)」を結成する見通しとなったことが、14日までに分かった。犠牲者の慰霊行事をしたり、防災について提言したりすることを検討している。
伊藤保男さん(当時54)を亡くした妻、ひろ美さん(53)らが中心となって計画。犠牲者が出たのは16都府県にわたり、遺族が交流する機会が少なかったことから「同じ境遇の人たちが話し合い、苦しみを少しでも和らげることができればいい」と考えている。
今後、各地の遺族に手紙を送り、参加を呼び掛ける。4月19日に長野県松本市で発足式を開く予定で、一部の遺族には既に打診し、賛同を得ているという。〔共同〕
御嶽山噴火