【シドニー=高橋香織】ニュージーランドの乳業最大手フォンテラは16日、中国の粉ミルクメーカー、貝因美嬰童食品の株式18.8%の公開買い付けを完了したと発表した。目標としていた20%には達しなかった。売買手数料を除く費用は34億6400万元(約670億円)。フォンテラは貝因美の流通網をいかし、粉ミルクの輸出の増大を狙う。
貝因美は中国の粉ミルク市場で3位のシェアを持つ。フォンテラは昨年8月、中国の粉ミルク需要の伸びを見込み、貝因美と提携すると発表していた。NZやオーストラリア、欧州にあるフォンテラの工場を活用し、中国向け商品を製造する。
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