【北京=島田学】中国政府は16日、「中国サッカー改革の総合プラン」を発表した。中国にワールドカップ(W杯)大会を誘致し、男子代表チームの出場を目指す方針を掲げた。サッカー観戦が趣味の習近平国家主席の肝煎りの取り組みだ。中国で国民の人気が高いサッカーの振興を通じ、政権の求心力も高める狙いもうかがえる。
総合プランには代表チームのためのトレーニングセンターの新設や、2025年までにサッカー教育に力を入れる学校を全国で5万カ所設けることも盛り込んだ。
国際サッカー連盟(FIFA)が12日発表した世界ランキングでは日本の53位、韓国の56位に対し中国は83位だった。
案は共産党が2月末の全面深化改革指導小組(グループ)で決めていた。インターネットのミニブログでは案を支持する書き込みが目立つが「スポーツは結果がすべて。静かに結果を待とう」といった意見もあった。
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